皆さんこんにちは、ヘルニアです。
今回はイギリスに関して、可能な限りの情報をまとめていきたいと思います。
言わずもがな、イギリスに関しての情報をできる限りまとめる(といっても、別記事に書いてあること等は、テンポ感考慮で省略しますが……)なので、記事が長くなることはご理解のほどよろしくお願いいたします。
簡単な説明
世界トップクラスの海軍と空軍を持ち、膨大な領土、傀儡国(自治領)を持つのがイギリスです。資源も多く(輸入的な意味も含め)、研究速度もトップクラスの国ですが、徴兵可能人口に悩まされます。
一応、インドからの傀儡徴兵等が可能ですが、ソ連みたく大量に用意できるわけではありません。Ver1.6(MtG)以降で新NFが追加されたため、イデオロギーを変更して陸軍数を増やすという手もあります。
いずれにせよ、膨大すぎる領土(資源)であり、徴兵できる数が少ないことから、全ての領土を守り切るのは一苦労です。
言わずもがな本土やスエズ、傀儡徴兵しているならインド、そして大量のゴムが出るマラヤなど、要所要所で防衛(兵を駐屯)させるのが基本スタイルになるでしょう。(→必要な個所に兵を配備し、集中運用)
イギリスの現状を確認

初期イデオロギーは民主主義。戦争協力度は低い(15%)ですが、初期の安定度は高いので、政治力や軍需生産・造船に関してはやりやすい部類でしょう。
国家元首のボールドウィンは、政治力+5%のバフと政治顧問コスト-10%の優秀な重鎮。
内政パターンの一つとして、ボールドウィンの特徴を活かし、寡黙な勤勉化であるフィリップ・カーをお得にとるというのが一つの方法として挙げられるでしょう。
国民精神はお馴染み『ロンドン海軍軍縮条約調印国』
陣営を立ち上げられる『英国の禁欲主義』
徴兵可能人口補正に-25%のデバフがかかる『全ての戦争を終わらせるための戦争』
そして国王ジョージ五世で安定度が+15%されています。(なお、国王は三週間でエドワード八世に変わる模様)
この中で英国的に重要なのは「全ての戦争を終わらせるための戦争」を取り除くことで、特に民主主義なら結構いたいデバフになってきます。
その他の国民精神も、海軍や中道ルートなどにかかわってきますが、長くなりそうなのでここでは省略。その他、新DLCが入ってから国民精神の数はとんでもなく膨大になりました……。
工場に関しては、造船所は大拡張の必要はほぼ無いくらいに優秀。ただ民需と軍需が大国にしては少なく、大戦開始時には間違いなくICはドイツに抜かされています。
それでいて英国の本土は以外にも狭いので、大戦中期にもなると建設場所がなくなって四苦八苦。アイルランドでも手に入れて建設可能箇所を増やしたいところです……。(できればの話ですが)
陸軍数は大国の中では少ない方の上、充足率が悪いので拡張は必須。
ただ海軍に関しては脅威になるのがアメリカ・日本ぐらいのもので、その他の海軍は初期海軍で十分対応できます。
空軍も初期段階で一位の保有数を誇りますが、要の戦闘機が旧式と早めに1936年式を用意したいところ。幸いイギリスは戦闘機研究バフもあるので、新型戦闘機の開発は容易でしょう。
徴兵法は志願兵になっていますので、大戦開始時までには最低でも限定的徴兵に切り替えておきたいところ。戦闘機を最速で出したいならば輸出重視→自由貿易に変更しておくと良いでしょう。
経済法に関しては戦争協力度が邪魔をして、普通の民主主義プレイではなかなか部分動員まで切り替えられません。
途中、国家元首がボールドウィンからチェンバレン(戦争協力度-5%工場生産量+5%)に変わることもあり、戦争協力度はなかなか上がりませんので、積極的に戦争協力度を上げていくのも手段の一つです。
なお、輸送船の数はトップクラスなのですが、周りが全て海という立地もあり、場合によっては足りなくなる可能性もあります。(それはおそらくファシ化帝国プレイで説明いたしますので、ここでは割愛。
内政と産業

上記はシングルプレイ時などでの建設順。多少でも民需を建てておかないと、輸入でかつかつになり建設すらまともにできない場合も出てくる。
ここからは主に、民主主義の史実的ルートで行くことを前提にお話します。
先ほどの現状確認でも申したように、イギリスは民需も軍需も少なく、それでいて土地が狭く本土に建てられないというケースが出てきます。
またオーストリアとチェコスを併合したドイツに無拡張でICを越えることは不可能でして、IC不利で戦う現実は避けられません。
このIC差を埋めるため、フランスやインドなど地味に陸軍を出してくれる国を敗北させないというのも非常に重要ですが、イギリス自身がICを稼ぐというのも重要です。
内政ではまず、民需を10~20前後目安に建設した後、軍需工場に割り振っていくのが対独戦においてベターになるでしょう。
イギリスは膨大な燃料を使うこともあり、戦時中はアメリカから大量に石油を輸入します。民需を建てず軍需ばかり建てると、戦時中ほとんど建設ができなくなることも考えられますから、最低限の民需建設は行っていきましょう。
都合よく、左ツリーの最初「限定的再軍備」は民需工場を4つ増やしてくれるものなので、まずはここから取得していくと工場が増えやすいです。
その後のNFは、「帝国の強化」から「植民地のエリートを奨励」を取得。特に後者のNFは、研究速度+7%と、ただでさえ、早いイギリスの研究速度をさらに加速させてくれるものなので、早期取得しておくと良いでしょう。
その後(シングルプレイ)では、一番右のイデオロギー(外交)関係のツリーをボチボチ進めていく必要があります。
特に史実準拠であれば、チェンバレン就任までにNF「本土防衛」。日中戦争開始後、NF「ビルマ公路」を取得していきましょう。
両NFとも戦争協力度を上げてくれるものであり、これにより(早期動員の維持(37年終盤まで)→部分動員の開始(大戦開始まで))と素早い経済法の切り替えが可能です。
(もちろんこれはシングル(史実AIがON)の話で、マルチなどでは政治力温存のため、多少部分動員まで待った方が良い場合も十分あります。
※マルチの内政では空軍(戦闘機)研究バフを優先して取りに行き、空軍で負けないような内政を組んでいくと良いでしょう)
イギリスはただでさえ、民需も軍需もないので、経済法はより良いものに「素早く」切り替えるように心がけるとICも伸びるでしょう。
貿易に関して
●イギリスの貿易(初期資源量)
石油 | アルミ | ゴム | タングステン | 鉄 | クロム | |
全資源量 | 46(※) | 114 | 87 | 39 | 373 | 150 |
輸出重視 使える量 |
23(※) | 57 | 44 | 20 | 187 |
75 |
どの資源も多すぎるわけでは無いですが、一通りはそろっています。
石油は大戦中アメリカから輸入できるので、アメリカと敵対しない限り枯渇することはないでしょう。
非融和政策ルートであれば、早い段階でオランダ、イラク、イランに宣戦布告し、石油を確保できます。
加えて、ゲーム最後半であれば、ディシジョンから石油を増やすことができます(高レベルの採掘技術が必要)
とりわけクウェートの石油はバクー油田並みに確保できるので、覚えておいて損はないでしょう。
※なお石油はメキシコからもらっている(利権獲得している)おかげで、初期段階では多めにとれます。しかし、大戦初期頃に差し押さえをしてくるので、若干石油の量は減ります。
アルミは大量に航空機生産する関係で、これもアメリカから輸入することになります。地味にカナダやマラヤなどからも取れるので、そちらを優先して貿易した方が民需的にはお得でしょう。
またアルミのほとんどはガイアナからとれるのですが、ここのインフラを強化すれば、そこそこアルミの算出が増えるので、建てる価値はあると思います。
(→ベネズエラが枢軸加盟すると速攻でガイアナはぶん捕られるので、注意)
ゴムはセイロン島からとれるほか、マラヤにおぞましいほどのゴムがあるので、枯渇とはほぼ無縁。マラヤがある限り、ゴム事情は安泰です。(むしろ航空機生産ではアルミの方が枯渇する)
タングステンもゴム同様、マラヤ、そしてインドから大量に輸入できます。
地味に資源必要量が多い対戦車砲などでも、気にせずガンガン作っていけそうですね。
鉄は独仏ほどではないにしろ、それなりにあります。まぁこれも、アメリカやソ連から輸入すれば、枯渇とは無縁でしょう。
大戦後期に必要な可能性のあるクロムは、アフリカからかなりの量採掘できます。元々のインフラが貧弱なので、インフラを強化すればクロムはかなり増加するほか、それでも足りなければ南アフリカというクロム国家から輸入すればいいので、問題ありません。
以上、イギリスは自国とアメリカ、そして傀儡や自治領からほぼ全ての資源を獲得することができます。
強いて枯渇気味になるとしたらアルミで、だからこそアルミの産出量が多いフランスは守り切りたいところ。(あるいは、枢軸の独占状態を避けるのがベター)
なお、帝国連邦になれば、現在の傀儡、自治領国の資源も手に入るので、ほとんどの資源量が一級品レベルになります。
特にゴム・タングステン・クロムに関しては、自由貿易にでもしない限りほとんどが足りるようになるでしょう。
研究に関して
最初から一型レーダーの研究が完了済み(=電子機械工学も完了済み=他の国より研究速度は初期段階で早い)と、イギリスの研究速度はトップクラス。
先ほど紹介したNFの植民地のエリートを奨励で研究速度があがるのはもちろんですが、民主・中道主義ならディシジョンで「ドイツ(イタリア)の科学者に避難所を与える(政治力100)でそれぞれ研究速度が5%も上昇します(その代わり安定度は-5%)」
よって、最大17%もの研究バフが付くことになり、研究枠最大5枠でも十分な速度を誇ります。(逆にこんな国に6枠あったら泣く)
しかし、陸海空ともに、以外にも最新兵器の研究は終わっていません。空軍で絶対欲しくなってくる戦闘機、また爆撃機が旧式。(特に戦闘機で後れを取るわけにはいかないので、よほどの理由がない限り最初に1936年式戦闘機は研究した方が良いです)
海軍も魚雷と航空機格納庫が旧式で、戦艦や潜水艦も旧式。最新技術を取り入れた海軍を新たに造るには、多少海軍系の研究も進めなければなりません。
そして戦車に関しても、戦車開発に影響を与えたインディペンデント重戦車がなぜか研究完了していないと、かなりボロボロ。持ち前の研究速度で、この辺はカバーしていく必要がありそうです……。
軍事関係に関して
イギリスは島国、及び徴兵可能人口が少ないという特徴から、海空軍で負けることは絶対にあってはいけません。(特に海)
島国であるイギリスは、外の陸軍への補給や貿易などには全て輸送船を使います。仮に海軍で大敗北した場合、輸送船を壊滅させられ、石油も輸入できなくなり、空軍すら飛ばずゲームオーバーというのがイギリスで一番気を付けることです。
だから、イギリスの軍事運用は、海軍中心に組み立てていっても良いといえるでしょう。ただしそれは、海軍を積極的に拡張していくこととはまた違ってきます。
燃料問題

イギリスの初期燃料使用可能量。海軍だけでもフルで動かせば燃料が100単位で必要になり、ここに空軍、陸軍が加わればとんでもない量になるのは言わずもがなです。
イギリスは世界トップの海軍(特に軽巡数は紛れもなく世界一)ですが、それ故に海軍の膨大な燃料消費は回避できません。
加えてフランスや自国を守りきるため、大量の空軍を用意。制空権を確保していく必要があります。
要は、「使用する燃料消費が超ヤバイ量」という問題が、イギリスには付いて回ってきます。
必然的にアメリカから大量輸入するわけですが、対人戦などではとりわけこの輸送船を狙って独伊が通商破壊してきます。
燃料という戦争経済維持のため、イギリスは海軍において負けることは許されないのです。
陸軍

さて、燃料を守るための海軍が大事なことをしつこく説明したうえで陸軍のお話です。
初期師団は36。編成も歩兵12幅や軽戦車三大隊など、とても使えたものじゃないので、まずは優秀な歩兵に36個すべて変換してしまいましょう。
史実通りで行くとなると、しばらくはフランスと一緒にひたすら防衛することになるので、まずは仏防衛用の歩兵師団を最低60個以上(20幅計算で)作るのが目標です。
(なお、盟友であるフランスを失うとなると、VER1.7ではなかなか逆転が難しくなってくる、ということは覚えておきましょう。楽にドイツに勝ちたいのなら、仏は絶対死守です)
イギリスの歩兵師団に入れておきたい編成として、対空砲、もしくは重自走対空砲が挙げられます。
それはつまり、重対空は上手くいけば装甲ボーナスで守り切れる、という事がメインではないのです。
Ver1.6のドイツ内政は非常に優秀で36年式とはいえ開戦時に空軍を5Kは用意してくると思ってください。
軍需数で後れを取るイギリスは、普通に空軍で負ける可能性があります。それを補う存在として、対空砲か重対空の採用を検討した方が良いというのが僕の考えです。
なお、重対空でなく対空砲でもよいという理由は、大戦中期になればドイツの貫徹力が重対空を上回る可能性が十分にあるからです。(対戦車砲などで)
重対空の装甲が全くの無駄とは言いませんが、海空でおぞましい燃料を使う中、本当に燃料消費のある重対空を採用して、自分は扱いきれるのか? という疑問は、持っておいた方が良いでしょう。
また、インドからの傀儡徴兵を用いて、アフリカのリビアや対エチオピア方面の軍を用意すること等もできます。
傀儡国から遠征軍をむりやり借りることもできるので、実質的な陸軍数は130個師団前後ぐらいまでなら増やしていけると思います。
ただし、1941年中ごろを過ぎると、日本がマラヤに宣戦布告し、インドからオーストラリアにかけて強襲上陸で脅かされる可能性があります。
特に、マラヤやインドは守っていきたいところなので、最低限の守備隊はアジア方面においておくと良いでしょう。
(※なお、マラヤをわざと日本に渡して、えげつない通所破壊をするという手もアリです)
指揮官に関しては、モントゴメリーをはじめかなり優秀な人が多数そろっています。(どちらかというと防御向きの指揮官が多いので、かなり重宝する)
参謀も師団移動速度を上げたり、歩兵師団攻防を上げたりと、一通りの欲しい人材はそろっているので、陸軍人材の質で困ることはほぼ無いでしょう。
それでも人材の数や質で困るというのであれば、NF「帝国連邦」を完了すれば、カナダやオーストラリアなどの地味に優秀な人材(および提督も)手に入ります。
人材の質と数においては、七大国最強クラスなので、文句のつけようがないですね……。
海軍

空母5/戦艦実質15/重巡16/軽巡(初期生産ラインを含め)38(本当は40だが、途中ニュージーランドがNFで旧式をパクってくる)と、よほどのことがなければサシで負けることはありません。
(どの国もそうですが、初期の巡洋戦艦は全て装甲が戦艦装甲なので、実質戦艦とカウントしてよい)
駆逐艦と輸送船の数も多く、弱点といえば空母艦載機の質と量が貧弱なことと、潜水艦が旧式で数も言うほどない事ぐらいです。
海軍に関しては、初期段階でほぼ最強クラスなのでぶっちゃけ「お好みでほぼ問題ない(かなり自由に遊べる)」といったところなのですが、一応初期海軍の活かし方はご説明します。
潜水艦は余裕があればすべて機雷敷設型にして(改修)、本土周辺の制海権確保をより確実にするサポート艦隊にしましょう。激戦地で通商破壊するより、活躍してくれます。
駆逐を増やしておけば、より盤石な船団護衛部隊を造れます(その際、設計は潜水艦探知と爆雷を上げておくと倒しやすいです)
※魚雷を多数載せて対大型艦(対アメリカより)の駆逐艦を造ったり、砲を多数載せて主力艦通商破壊(対日本より)にして作ってもOKです。
軽巡に注力して生産すれば、誰も手の届かない超大艦隊が作成可能です。
重巡は増やす理由はそこまでありませんが、機雷敷設用や哨戒用、船団護衛用に改修しておくと、補助戦力としてさらに良く扱えると思います。戦闘用に魚雷を追加して運用というのも面白そうですね。
戦艦を造るのであれば、重装甲かつ高速の戦艦を2~4程度増やしましょう。初期にある空母と組ませ、日本に喧嘩を売ることもイギリスなら十分可能です。
その空母に関しては、現在造られているアークロイヤルを追加で作れれば十二分。むしろ艦載機が足りないので、その生産を忘れないようにしていきましょう。(別にロマンを求め、イラストリアスを造ったって大きな問題はない)
輸送船を護衛しきる自信がない人は、輸送船を追加生産しても良いでしょう。
と、ざっくり説明しましたが、別記事でイギリスの海軍運用方法はまとめてあるので、参考程度に見ていってくれたらと思います。
なお、提督に関してはカニンガム含め優秀な人が多数そろっています。ただ参謀の主力艦バフ系人材が少ないので、戦艦の優位性は数で補っていきましょう。
空軍

先にも述べましたように肝心の戦闘機が旧式であることが一番やばい事の一つです。
ただ1936年式戦闘機を研究すればはいOKというわけでもなく、イギリスは陸で勝つためにも戦闘機は常に最新であることが求められます。
左ツリーの産業系ルート。その空軍ツリーにはNF「戦闘機司令部」で戦闘機系研究ボーナスが二つもらえるので、これを使い1940年、44年の戦闘機をそろえていきましょう。
仮に陸軍で対空砲を採用したとしても、要の戦闘機で勝てなければ意味がありません。戦闘機の研究生産だけではなく、戦時で得た空軍経験値を用いて、エンジンなどを強化した改良型を生産していきましょう。
そして、独伊に対して戦闘機で有利を取れたら、今度は支援機(CAS)や爆撃機の量産にかかります。
ドイツ陸軍の質は高く、歩兵9野砲3といった高い対人攻撃力と防御力を有します。
これを通常の20幅だけで突破するのは厳しく、40幅だと補給が圧迫する可能性があるので、陸軍のみで突破するのは厳しいのです。
そこで、支援機の大量運用を行い、敵の指揮統制を一気に減らしていく戦い方をします。
理想は2000機以上集中運用できれば、かなり楽に敵を倒せると思います。(ただし、最近の独軍は対空砲まで普通に使いこなしてくる(恐ろしや))
もしうまくドイツが倒せない場合は、先にイタリアを倒すなど、戦力を分散させながら戦っていきましょう。(後は機甲師団(突破役)として、中・重戦車を使っていきましょう。(大戦中盤)資源的にどちらでも十分扱えるので、お好みで問題ありません)
なおイギリス空軍は全ての機体に研究ボーナスが二個ずつ与えられ、戦闘機の生産コスト-10%。さらにはジェット技術やレーダーの研究ボーナス。本土の対空砲までNFで追加と、やりすぎってぐらい空軍関係に関しては優遇されています。
あとは、どこまで工場を空軍に振れるかというところもカギになってくるので、燃料精製計の研究を取得し、少しでも輸入にかかる民需を抑えるなどの工夫をしていきましょう。
国家方針(NF)に関して
Man the gunsにより、元々膨大だったイギリスのNFはさらに膨大に、かついろいろな動きができるようになりました。
これを全て解説するのは骨が折れますし、使いこなすのも一苦労ですが、ロマンある帝国連邦などやりがいのあるものも多いので、頑張って解説していきます。
産業・軍事系ルート
イギリスの産業・軍事系NFは「限定的再軍備」から始まるものになります。これらは以前からあったものですが、Man the Gunsの導入によって特に海軍系が強化されました。
それではまず、産業系のNFから、解説していきましょう。
産業ツリー

民需工場や軍需工場の追加、産業研究バフや研究枠追加といった基本的なものだけでなく、対空砲を本土に設置したり、歩兵装備の生産コストを下げたりと、ユニークなものも存在します。
左側のティザード使節団ルートは、民主主義かつアメリカと連携を組むときに取得できるルートで、核技術やロケット技術など、電子工学系の研究バフがこれでもか! ってぐらいにつまっています。(ほぼ全ての電子工学系バフがそろうとかいう異常ツリー……)
民主史実ルートであれば、電子工学系のバフはイギリスが最も多いので、電子工学で不満を覚えることはほぼ無いでしょう。
陸軍ツリー

ほぼ無いといっても過言ではないですが、全く役に立たないというわけでもありません。
内容としては、兵員輸送車と装甲技術ボーナスが一個もらえるもので、陸軍の機械化や中・重戦車研究開発に役立ちます。
特に対人戦では、装甲技術系のボーナスはありがたくなってくるので、最優先である必要はありませんが、活かしてみると良いでしょう。
空軍ツリー

順番的には空軍からなので、空軍から解説していきます。
先ほどの空軍運用でも述べたように、戦闘機(または重戦闘機)に2個。支援機(または攻撃機)に2個。術爆(または略爆)に2個と、全部の航空機にきちんと研究バフがそろうとかいう豪快っぷり。
また空軍再軍備で多数の航空基地が追加、空軍経験値もNFでそこそこ稼げるので、大戦前から改良済みの機体を生産することも容易です。
したの方に行くと戦闘機の生産バフに-10%と、バトルオブブリテンで勝つ気満々の内容。さらにはジェット技術4の研究ボーナスと、ゴジラとでも戦うのかという恐ろしいツリーになっています。
海軍ツリー

輸送船から機雷関係まで、ほぼすべてそろっています。(ないものといったら潜水艦ぐらい)
特に船団護衛系、大規模海戦系に大きく恩恵があり、船団護衛にはドクトリン研究ボーナスや駆逐艦研究バフ。小型艦や輸送船生産コストを下げ、対潜技術の研究ボーナスまであると、絶対Uボート潰すマンと化します。
対して右側のツリーは、戦艦か空母の研究ボーナスがもらえるほか、修理関係のバフ。さらに軽巡の研究ボーナスと生産コストまで下げると、大規模海戦バチコイ状態。
水陸両用トラックのバフが二つももらえるので、上陸戦の質もばっちりです。
戦艦ルートなら44年式のヴァンガードと中々ユニークなものまであり、ただでさえ多めな造船所数もNFによって増えるので、こちらも空軍や電子工学同様文句のいえない充実した内容になっています。(逆に陸軍が超控えめぐらいじゃないと釣り合わない)
軍全体に関するツリー

海軍と空軍ツリーの間にNF「特殊空挺部隊」と「参謀本部委員会」が新たに追加。前者は特殊部隊のキャパ増加+5%と特殊部隊の訓練時間-10%。さらに特殊部隊攻防に+20%のバフをかけるデイヴィッド・スターリングの解禁。
後者は陸海空軍経験値+10の獲得。計画立案速度+10%。最大指揮力+25増加。日ごとの指揮率上昇倍率+10%のバフと、どちらとももらっておいて損にはならない内容。
イギリスは少数精鋭スタイルなところもあるので、特殊部隊を運用。豊かな指揮力で突破口を開いてみるのも良いかもしれませんね。
また、海空軍系の入り口となる本格的再軍備は消費財-5%の優秀な内容。どのイデオロギーでも、できれば早めに取得しておきたいですね。(制限として国際緊張度10%以上はありますが)
帝国の強化ルート

以前からあったルートですが、帝国連邦の追加により、とても魅力的なツリーになりました。
研究速度アップも魅力的ですが、陸上要塞や対空砲の設置NFなども多く、大戦への準備のような内容が多いです。
これらのツリーはどちらかというと積極的にとるNFではありませんが、地中化やアジアなど、荒らされたくない場所を守るためには役立ちます。
ただでさえイギリスは対独のため兵力を本土側に集中させなければならず、それ故に地中海やアジア方面は兵力が不足がちです。
それを補うためにも、役立つ場面が出てくることでしょう。
対アジア(日本)ルート

主に香港とマラヤの要塞や対空砲、航空基地などを強化し、日本が襲ってきてもそう簡単に要所を取られないよう備えをするような内容になっています。
ほかにもビルマ航路で中国を助けつつビルマを若干強化できたり、最終的には日本にも宣戦布告できるような作りになっています。
とりわけ重要なマラヤの防衛においては、役立つところも出てくると思うので、もしこのルートをどう進めたらいいかわからない方は、まずはマラヤの強化。余裕があれば他を取ってみてもいいんじゃないでしょうか。(とはいえ、地中海ルート同様そこまで積極的にとるものでもないです。大戦前に余裕があれば、取得しておきたいなぁ~くらいで大丈夫でしょう)
ただNF「ビルマ公路」に関しては戦争協力度を上げる効果があるので、シングルプレイで早期に経済法を良いものにしたい場合は取得してみるのも良いでしょう。(NFとディシジョンでそれぞれ5%ずつ上がるので、早期に部分動員へと変更する場合はかなり必須になってくる(シングル))
帝国連邦ルート

強化された帝国連邦ルート。その最後に控えるのはカナダ・オーストラリア等自治領を中核州にし、最低レベルに自治度を落とした傀儡を併合できる帝国連邦(成功すればルートにもよりますが80M弱ほどと、だいたい日~独と同じ程度にはなるので、多少陸軍の無茶もきく)
いろいろと応用技もあるこのNFですが、普通にやるとなると結構難易度は高めです。ただその分の見返りも多いので、慎重にやっていきましょう。
このルートではまず、マラヤを除く傀儡自治領に、工場を与えることができます。特にインドを除く自治領組四つは、帝国連邦のため、取得(あるいは無視)しなければなりません。
またインドを帝国連邦で併合したい場合は、NF「インドの自治」で自治領にしてあげないと併合不可のようです。(少なくとも基本路線では)
したがって、帝国連邦の恩恵を最大レベルで受けるには、かなりの日数このNFに割かないといけません。
●NF帝国会議
取得時に政治力を120もらえるので、戦時でマイナスにでもなっていなければ政治力が足りないという事はありません。あえて、この帝国会議のために政治力をためておいても良いでしょう。
(60日間)話し合われるのは帝国連邦のことだけではなく、貿易や経済に関しても運が良ければバフをもらえることがあります。
もちろん最優先は帝国連邦に関しての内容ですが、余った政治力を活用してみても良いでしょう。
▽選択肢は以下の通りです。

●それぞれの簡潔な内容
帝国防衛について | 英:承諾国×3工場造船所生産量上昇(Max15%の生産バフ) 自治領:工場造船所生産量+10% 有効度+10 (どちらも期限は一年間) |
帝国貿易について | 英:承認国家との貿易関係+50 友好+10 自治領:貿易を自由貿易に変更 |
帝国経済について | 英:承認国×3建設速度がアップ 自治領:建設速度+10%。有効度+10 (期限は一年) |
融和政策について | 英:承認国×3戦争協力度上昇 自治領:戦争協力度+10%.有効度+10 (おそらく平時のみ取得可) |
帝国連邦について | 承諾国は帝国連邦取得時に併合。 また、自治度-3の国家精神が付く。 |
※Wiki参考

各選択肢を選択すると、上記のようなイベントが必ず発生します。これはディシジョンで払った政治力とは別に、さらに政治力を支払うことで、自治領の承諾確立を上げてくれるものです。
選択肢としては、上から支払わない。25支払う(確率小アップぐらい)50支払う(確率大アップ)といった感じの内容で、帝国連邦などの大事なものは一番下を。
貿易など、できたらいいなぁくらいのものは上、といった感じで使い分けてみましょう。
このイベント選択後、見事全承諾国が承諾すれば、いよいよ帝国連邦の準備が整います。(インドを除いた部分的な成功というものもある)
帝国連邦を通常達成すると、承諾国の領土がもらえるだけでなく、陸軍や海軍も引き継ぎ、さらには陸軍指揮官や提督まで引き継げます。
これにより、膨大な軍事経済力を獲得することができるので、世界を相手に大暴れすることも可能でしょう。
対地中海(イタリア)ルート

主に、スエズとマルタ(場合によってはジブラルタル)を強化し、バルカン半島諸国との関係改善(民主主義の強要)。最後にはイタリアに宣戦布告できるツリーです。
地中海は重要な場所になりますが、こちらは日本以上に取る必要性が低く、よほど地中海方面に自信がないか、本当にとるNFがないときくらいでいいでしょう。(基本は産業・軍事・外交ツリーを優先させた方がおいしい)
脱植民地ルート

主に、共産主義のイデオロギーを取る場合、帝国の強化の代わりに取るツリーになります。
内容としては、脱植民地(今持っている植民地を手放す)代わりに、政治力と人口を獲得するという内容で、上手く途中で止めれば、傀儡国からの徴兵もできると思います。(民主で無理やり人的を稼ぐという方法(特にパキスタンとバングラデシュ))
とはいえ、フランス同様マルチで大量の傀儡を持つことは重くなり、帝国連邦に比べれば大きな恩恵(研究速度Upなどもないため)、基本はシングル共産主義限定でとることになるでしょう。
また、NF最後の脱植民地化で本土以外の全ての領土はほぼ手放す(運が良ければ一部は同盟国として残る)ことになりますが、その後は領土拡張してOK。
だから共産イギリスで領土を増やす場合は、脱植民地化後に「講和会議」を持ってくれば問題ありません。
もちろん、再びバングラデシュやパキスタンなどを手に入れて、傀儡国にするのもアリです。
外交イデオロギーツリー
ここからは各イデオロギーに関してのツリーになってきます。
各ツリーで全く異なった動きができるので、その特色をしっかり確認していきましょう。
(なお、各ルートごとに参考AAR(別記事)を添えておきます。
民主非融和政策

チェコスロヴァキアの力も借り、現状最も独伊を楽に倒せるルートです。安定度を大幅に下げますが、速攻でチェンバレンをチャーチルに変更可能。また、国際緊張度によって制限される、民主主義の正当化や独立保証の%を引き下げ、より早期介入しやすくなっています。
左の軍需工場がもらえるルートでは、オランダ、イラク、イランの産油国に宣戦布告できるため、イギリスの泣き所である燃料問題をぐっと楽にしてくれます。
分岐となるNF『完全なる帝国を維持』と『勢力均衡の維持』は、それぞれ大国にぶん殴れるルートになっており、海、もしくは陸軍ドクトリンのバフをまず受け取ることができます。
左のルートは海軍軍縮条約をきちんと守らない国に対し宣戦布告が可能。(イギリスの主力艦数を操作すれば制限が一気に下がるので、ほとんどの海軍保有国に文句を付けられる)
右のルートは独、伊などのヨーロッパ主要国に宣戦布告をすることができます。
非融和政策AAR:イギリス民主プレイ(非融和政策)
本土防衛史実ルート

以前のNFよりパワーアップし、NF「必然への備え」で工場生産量と軍需建設速度アップがバフとしてもらえるようになりました。
内容としては、イデオロギーの傾いた中小国に宣戦布告可能で、欧州の国にNF宣戦できるものを取得できれば、自国とは違うイデオロギーをはやらせることが可能といった面白い内容。
その他、全ての戦争を終わらせるための戦争を取り除くことができたり(緊張度の制限あり)暴れまわる独ソに禁輸(貿易関係低下)・宣戦布告することができます。
民主史実AAR:イギリス民主プレイ(史実ルート)
中道王党派ルート

新しく追加された中道ルート。取得方法に癖があって難しいのですが、まず国王ジョージ五世の後継としてエドワード八世が(国家精神としても)出てきます。そのエドワード八世が、ウォリスシンプソンと結婚したときにのみ、この王党派ルートは取得可能になります。
この望まれない結婚を強行することにより、傀儡自治領は勝手に独立してしまいますが、NFできちんと取り返すことが可能です。
方法としては二つあり、一つはNFで得られる戦争で無理やり傀儡化、併合する。もう一つはNF『帝国支持派への訴え』で解放されるディシジョンで、カナダなどで内乱を勃発。同じくNF『自治領の差し戻し』で解放されるディシジョン(反乱に加勢する)を選択すると、反乱側が英国の傀儡となり、戦争に介入することが可能です。
このように、中道ルートではあるものの緊張度ゼロでも正当化可能と、かなり自由に動けます。
また中道ルートでは、イタリアをドイツから孤立させて先に潰すことが可能であり、何ならドイツと同盟を結ぶことだってできます。モズレーやロイド・ジョージなど、優秀な人物を新たに採用可能なのも魅力の一つですね。
なお、旧自治領を取り戻し、NF後半ではソ連・アメリカ・日本などにも宣戦布告ができます。自治領の自治度も下げられたり、アイルランドも中核州となるので、人口も民主主義よりかは苦労しません。(戦争の機会も多いしね)
アメリカが中核州に……

中道・ファシの共通ツリーにはNF『英語圏の統合』というものがあります。これは、アメリカに宣戦布告できる内容なんですが、ディシジョン「汎北アメリカ州の形成」というものが解放されます。
これは、カナダがイギリスの傀儡であり、イギリスがアメリカを併合していると出てくるディシジョンであり、内容としてはカナダがアメリカを併合し、北アメリカ自治州になるといった内容になります。
もちろん、アメリカの中核州がそのままカナダの中核州となりますので、カナダ+アメリカの中核人口を持った自治領が誕生するといった具合です。
これを帝国連邦で併合することによって、上記のような中核人口200M、ソ連越え、ローマに届く勢いのとんでもない国家が誕生します。
アメリカの石油。米ガイアナ等のアルミ。マラヤインドのタングステン。マラヤのゴム。英米の鉄。南ア方面のクロムと、全ての資源が膨大に手に入るので、資源問題は完全解決といってよいでしょう。
中道イギリスAAR:イギリス王党派プレイ
黒シャツ隊ファシズムルート

ファシズムルートでは、黒シャツ隊による内戦によって、基本はイデオロギーを変更します。
NF「黒シャツ隊を組織」で政治力が200もらえるので、それを使い黒シャツ隊をどこの州で行進させるかを選択します。(選択州が内乱時の味方領土となります。そのため、南部や北部等で行進地域を固める方が良いです)
更新させると、25%の確率で平和的行進。50%で普通の更新。25%で暴力的行進のいずれかが発生します。
これは暴力的になるほど、安定度が一気に下がるなどの不利な効果が付くので、平和的行進が一番望ましいです。(平和的な行進では政治力ももらえるため、より多くの州で行進しやすくなる)
なお、ディシジョン『抑制を主張』で暴力的行進の確立を下げることができます。
また、平和的にファシ化する方法もないわけでは無く、内戦勃発前にファシズムを50%以上にし、ダウニング街での行進を選べばファシ化します。この方法でファシ化すると「公共秩序の回復」から安定度が少しずつ上がります。
※他にも「反ドイツ演説を行う」等でも安定度を上げることができます。
ファシ化した後は、モズレープランというディシジョンを選択可能で、これは「一日当たりの政治力上昇-0.33、週戦争協力度+0.5%、工場生産量+20%、造船所生産量+10%、工場修理速度+30%、軍需工場建設速度+10%、民需工場建設速度+10%」の効果を一年間えるもの。
内戦からの復興を早めるためにも、取得しておいた方が良いでしょう。
なお、中道ではイタリアを孤立させドイツ寄りの外交をしてきましたが、ファシは逆で、イタリアと組んでドイツを倒すことができます。
帝国(最速帝国連邦)プレイ
忠告しますと、普通のファシと中道ルートを進める気がなくなるくらいエグイ手です。弱点がないわけでは無いですが、いろんな意味で国際緊張度を上げるので、使用は自己責任でお願いします。
このルートではファシの内戦を活かして、一気にインドやカナダなどの自治領を併合するのが目的です。
やり方としては、まずウェールズを傀儡化させ、内戦勃発後そのウェールズをしっかり倒します。こうすることにより、占領ポイントが手に入るので、戦後自治領の領土を併合可能という事です。
もちろん、インドやカナダなど、それぞれの国の遠征軍をあらかじめイギリス本国に呼びつけておいて、包囲殲滅などで人的被害を出し、講和会議に引っ張り出しましょう。ウェールズだけ落としても、自治領に被害がなければ併合できない可能性の方が高いですからね。
ただ弱点がないわけでもなく、当然強制併合のため、自治領の陸海軍や指揮官はもらえず、あまりに領土が広大(資源量が膨大)すぎるため、輸送船が1000個程度じゃ足りません。最低1500、できるなら2000以上用意してやれば、マルチなどでも猛威を振るう事でしょう。
詳しくは下の別記事に、手順を記載してあります。
ファシ化イギリスAAR:帝国ファシ化プレイ(最速帝国連邦)
共産ルート

イギリスの共産化は、いくつものディシジョンを踏み、投票によりイデオロギーを変更します。
詳しい内容に関しては下記のAARに書いてあるので省略いたしますが、ディシジョンを一回踏むごとに共産化率が少しずつ上がっていき、最後には転換するといったような感じです。(これが共産化のメインディシジョン)
もちろん、メインといったからにはサブも存在し、政治力を支払うことによって、軍需工場を手に入れたり、共産化になる過程のデバフを打ち消したりすることもできます。
じゃあ、そんな膨大な政治力はどこから来るの? という疑問を解消するのが、先ほどご紹介した脱植民地化ツリーです。あのツリーで政治力を獲得しつつ、ディシジョンで共産化していくのが基本になってくるでしょう。
なお、共産化してから2年以内にNF「脱植民地化」を取得しないと内戦になります。
共産化ルートの内容としては、この後独自陣営で行くか、ソ連と手を組むかという内容になってくるんですが、いずれにせよ大国のドイツやアメリカなどとぶつかることは避けられないので、内戦はしっかり回避しましょう。
共産イギリスAAR:共産プレイ
自治領確保の動き

ファシ化と共産化であれば、自治領が独立する前に差し押さえができる場合があります。
この自治領確保の動きを取得しますと、軍を駐屯させて自治領の独立を180日間阻止出来たり(遠征軍でも可)、自国のイデオロギーをはやらせたりすることができます。
上手くいけば「政権を樹立」で自国の傀儡にでき、これは脱植民地化で手放すことはありません。
→(共産には旧自治領の回収を可能とするNFがこれだけなので、無駄に後から戦争するよりかは先に手に入れておいた方が面倒を減らせる(ただでさえ、自治領国は海を挟んで上陸しないといけない))
まぁ、仮に差し押さえられる前に独立しても、政治力+120はおいしいので、もらっておいて損はないでしょう。
このNFがあることにより、カナダからアメリカに行きやすくなったりと、戦略の幅も増えてくるでしょう。
海軍軍縮条約について
Ver1.6以降に追加された海軍軍縮条約ですが、これはイギリスの主力艦数を基準に作られています。
これが何を意味するかといいますと、仮にイギリスの主力艦が激減(除去)されるようなことがあれば、アメリカはおろかアルゼンチンのような中小国にすら、警告を出すことも可能です。
警告をだすと、イギリスと同じ程度に主力艦を減らすか、そうでないならば警告した国に宣戦布告をすることができます。これを利用して、民主主義でも拡張することが可能です。
マルチでの立ち回り(個人的に回避した方がよいと思う事)
さてここからは話が変わってマルチでのお話です。だいぶ個人的な考え(海軍的な思考)も出てきますが、あくまで一つの参考として聞いてくれれば幸いです。
なお、通常のバニラマルチ(あるいはそれに類似するマルチ)前提で話すので、導入MODやルールの設定、どの国に人が入っているかなどで当てはまらない場合があることを先にお伝えしておきます。
味方につけたいアメリカ
イギリスで最も困るのが燃料不足です。
どこと戦うにしてもイギリスは海を挟んで戦いますし、大国ともなれば使用する空軍数は膨大です。
加えてイギリスは土地も狭いため、ソ連みたく精製所を大量に作るわけにもいきません。そもそも、精製所はゴムでこそ大量設置でかなりの量賄えますが、燃料に関しては少なめです。
ゲーム後半になればなるほど燃料の使用量も多くなり、とてもじゃないですが精製所の大量設置や自国の燃料源だけでは足りないのです。
(オランダはドイツが意地でも確保するだろうし、イランイラクなどはソ連との関係悪化につながりかねない)
だからこそ、燃料タンクであるアメリカとは友好的な関係で行くのがイギリスでのベターな選択です。
アメリカは世界最強レベルの陸海空軍を造るポテンシャルが備わっているので、味方になってくれればかなり大きいでしょう。
(逆に、敵になるような外交はあまり喜ばしくない。米独両方が敵になるなんてことにはならないように立ちまわりましょう)
もし仮に、アメリカを倒し油田確保などをしたい場合は、帝国ルート等で徴兵可能人口を引き上げ、ドイツなどと不可侵条約を結び単独で決着をつける。
あるいは、独や日本などと協力し、一緒になってアメリカを「早期に」倒す方法で行くべきです。
要は、スロースタートのアメリカを序盤に倒していく作戦ですね。
ただここでポイントになってくるのがドイツで、アメリカ戦となると多くの陸軍(補給路を潰されないためにも海軍)を送る必要があります。
そうなると、ガラガラの本土をドイツに上陸される恐れがあるため、ドイツと組んでアメリカ戦をするか、ドイツと不可侵条約を結ぶなどして安全確保をした方が良いという事なのです。
ドイツが裏切るという可能性もありますから、イギリスでアメリカ戦はリスキーになることも多いでしょう。
※なお、アメリカがイデオロギーを変更してでも同盟(少なくとも協力)関係を拒む場合は「カナダから最速でひき倒すぞ」と、脅す覚悟で行きましょう。少なくとも、アメリカの石油がないと、イギリス本来の力が全く引き出せません。
ソ連よりで保険のドイツ
アメリカ同様、よほどのことがなければソ連とも仲良くするのが普通になってきます。これは、イギリスの徴兵可能人口数が少ないのと、ソ連の非力な海軍力が理由です。
イギリスは先にお話したよう、あまり大軍を編成することは得意じゃありません。そんな中橋頭保もない、かつ単独でソ連と戦う利点はほとんどないため、無駄に敵を増やす理由など皆無です。
対してソ連も、イギリスの海軍力には遠く及ばす、独ソで同盟でも組まない限り海軍に注力するのは難しいため、イギリスと交戦する利点がほぼありません。
そのため、お互い攻める理由があまりないのだから、仲良くしようよというのが(少なくとも僕の)基本路線です。
ただソ連と似たような立場の国があります。それがドイツで、この国もまた仮想敵となるソ連の存在で、大規模な海軍を造ることができずにいます。
だから場合によっては、一緒に組んでソ連を倒そうぜ! という呼びかけが来る場合もあります。(例えば、フランスが共産化して苦戦が予見される場合など)
こういった場合(独伊VS仏ソ)は、イギリスプレイヤーの腕次第でどちらにつくことも可能ではあります。
ただ、他国が絡んでこない場合、基本的には挟み撃ちにされている独伊の方が資源的にも不利になる場合が多いです。
だからあらかじめ仏ソについておいた方が、勝てる可能性は高いと思います。(英仏ソは合わさると、陸海空のバランスがとてもよくなります。燃料もバクー油田とあらかじめイラン・イラク・ルーマニア等を抑えておけば、かなり枢軸は困るはずです。仮にアメリカが独伊側についたとしても、イギリスの海軍力なら対等に渡り合えるうえ、通商破壊で独伊の輸送船(燃料)もボコボコにできるといった戦法。あとは日本が敵に回る前に、独伊を落としてしまえば、IC的、兵力的な勝敗も決まります)
と、仏が共産化した場合は史実よろしく英仏ソで組むのが基本安泰です。
では逆に、仏がファシ化して敵になった場合はというと、枢軸側の海空軍戦力が一気に整うことになります。こうなってくると、独はイギリス相手に『同盟になるか死か?』のような脅迫が可能になってくるわけです。
ソ連と違って独英の距離は近いので、傀儡にしたり併合したりする利点もドイツにはあります。
独「海軍力足りないからイギリスとは戦いづらいな、でももし倒せる条件が整うなら、英のICは欲しいなぁ」という背景もあるということです。(=ソ連よりもドイツの方が、英国を脅かす危険度は高い)
だからこそ、敵(ドイツ)の敵(ソ連)は味方理論で仲良くしておくのが、無難になってくるでしょう。
(万が一にも、ソ連が対英方針の場合は独と連携を組むことを推奨……。ですが、そういった場合は、独ソで同盟をしている可能性もあるので、アメリカ含め他の大国(少なくともアメリカと日本はこっちの味方にして)意地でも制海権は渡さない体制を取りましょう。
ポルトガルの確保について
マルチでポルトガルを確保しておきたい理由が主に三つあります。それが、
・タングステンの独占
・欧州の橋頭保
・アゾレス問題
の三つです。
イギリスという国は、もともとインドとマラヤという膨大なタングステンを持つ国を傀儡として持ちます。仮にポルトガル本土を併合なり傀儡化できれば、タングステンに困らないのは言わずもがな、戦時には敵の野砲生産を大きく邪魔することもできるでしょう。
そして、ポルトガルはジブラルタルと違ってワンプロビじゃないので、防衛しやすい良い拠点(橋頭保)になります。
もちろん背後は大西洋なので、制海権さえとり続けられれば、正面の防衛に集中できるでしょう。
そして一番大きい理由として挙げられるのが、大西洋に浮かぶ島、アゾレス諸島がイギリス的には重要だからです。
これは、大西洋にほとんど島がないおかげで、駆逐艦や軍用機が大西洋中央で活動しにくいことが背景にあります。
でもこのアゾレス諸島を確保しておくと、海軍的にも空軍的にも敵の潜水艦などに対抗しやすいため、ポルトガルは確保しておきたいという事なんです。
逆にこれが、ドイツやイタリアの手に渡ったら、そこから攻撃機や爆撃機を飛ばされ、耐久力の低い護衛駆逐艦が脅かされる可能性があります。
自分たちが持てばとても心強いですが、敵に渡すと面倒なので、ぜひとも獲得しておきたいですね。
フランスの扱い
独ソの扱いでも述べたよう、フランスはイデオロギーによって敵味方がきっぱり分かれます。
フランスは陸軍国である独、そして独の盟友伊が攻めてくる可能性が高いことから、陸軍の不得意なイギリスとはあまり組まない傾向にあります。(反民主主義に行きがち)
そこで、ファシ化して独伊と組んだり、共産化してソ連と組んで独伊に対抗するやり方が多くみられます。
ファシ化した場合は、海軍的にも枢軸がかなり強くなっているので、イギリスが脅かされる可能性が高いです。(イギリス的に一番危険)
参戦タイミングはいろいろですが、基本はフランスと敵対ルートにはなると思います。(英(米)ソVS独伊仏になりやすい)
……が、独伊が対ソ戦に集中している中、フランスに働きかけて裏切らせるというやり方もあります。(講和関係のMODにもよります)
イタリアもそうですが、フランスがファシ化したとはいえ、完全な敵と決まっているわけでもないのです。
対して共産化の場合は、上記同様英仏ソで組むのが理想。民主主義できた場合は、アメリカとの関係も強め、英仏米。のちソ連といった構図を作れれば良いと思います。
日本との関係はどうなる?
日本との関係はおおむね、敵対か、対枢軸戦等に協力のいずれかに割れると思います。(後は遠すぎて中立ということも時たま)
大前提として、マルチの日本は南進(対英植民地)が最も楽です。日本単独でアメリカの領土まで行くのは中々しんどいですし、北進(対ソ)してもインフラが悪い上あまりいい領土をもらえるわけじゃありません。
(日本が仮に北進するとしたら、かならずドイツと組む。そういった場合は、ソ連に集中しており海軍がおろそかになるので、英米とはほぼ敵対(あるいは中立)的な流れになる)
対して南進ならば、非常に資源豊かなマラヤやインドがあるうえ、イギリスはあくまで本土が第一でアジアは二の次。比較的楽に領土拡張しやすいので、南進しやすいという理由です。
そこで、あえてマラヤやインドなど、日本が欲しいところを上げて(もちろん値切りスキルはいる)対枢軸戦に協力してもらうという手もあります。
上記で記した通り、イギリスはアメリカとは盟友。ソ連ともできる限り有効な関係を築いていくのが理想です。(陣営は同じじゃなくても、友好的な協力関係ではありたい)
しかし、仮に仏が枢軸側についていると、ソ連が押し切られてしまったり、背後からの上陸が難しい以上に先にイギリスがやられてしまう場合も考えられます。
ですがここに、日本が連合側として加われば、ソ連方面の防衛は日本軍により安定(に近づき)。海軍力でも絶対的な安全(英米日)が約束されるため、有利です。
失うものは大きいかもしれませんが、勝利にどん欲になるには日本と組んでみるのもカードの一つと捉えても良いでしょう。
仮に日本が約束を破ったとしても、それは『プレイヤー間信用度』を失う行為ですので、長い目で見ても悪い手ではないはずです。
英伊条約なんてことは可能なのか?
ドイツの泣き所である戦闘機研究バフを持ったイタリアは、ドイツが意地でも手放したくない盟友という前提があります。
したがって、英伊条約を最初から確立というのは、ほぼあり得ない(あるとしたら独ソが早々に手を組んだときくらい)です。
しかし、ヴィシーフランス同様、講和関係のMOD次第では、イタリアに裏切らせることも可能です。
史実よろしく(○○の土地上げるから、裏切ってくれないか)と誘い、上手くいけば対ソ戦中ドイツを裏切ってくれる場合もあります。
ただ、この辺りは連合・枢軸・コミンテルンといった陣営にどのくらい大国が加盟してるかにもよって成功確率は変わります。
いくらなんでも5(英米日ソ(伊))VS2(独仏)で攻撃するのは大人げないと考える人もいれば、5VS2になるなら、確実に勝てると考えるプレイヤーもいるので、その辺はお誘いしてみないことにはわかりません。
ただ、ドイツ的にイタリアの裏切りは致命的になることが多いので、狙えそうなら狙ってみましょう。
まとめ
ということで、約二万文字にわたってイギリスを解説してきましたがいかがだったでしょうか。
これからVer1.8も遅かれ早かれきて、次の改変国が仏と西であるがゆえに、イギリスへの影響もゼロではなさそうです。
時間を見つけつつ、少しずつこのイギリスまとめ記事も変更、修正していけたらと思います。
といったところで、今回はここまで。ご一読ありがとうございました。