皆さんこんにちは、ヘルニアです。
いくつかの記事でちらほら言っているのですが、HOI4の海軍では軽巡洋艦がとても強いです。
今回はその理由を、私なりに解説していければと思います。
※なお、僕はゲームの計算式のデータを直接見たりするほどのことは、残念ながらできません。したがって、HOI4内で見える数値。また書かれている説明から、ご説明させていただきますので、実際よりも過剰、あるいは過小な表現になる可能性があります。「へぇ~、そうなんだ~」程度で、今回の記事は見ていただければ幸いです。
軽巡洋艦が強い、3つのポイント。
二型装甲が良い働きをしている。
巡洋艦から装甲を装備することができるのですが、軽巡はこの巡洋艦用装甲を付けることになります。
基本的には1936年式の二型装甲を付けるのが良く、その理由は高い装甲値にあります。
装甲8.0。HOI4では装甲>貫通(貫徹)力の場合、ダメージを軽減してくれる働きがあります。残念ながら、どの程度軽減しているのかという計算式までは表面上分かりませんが、心配しなくても二型装甲の装甲値はほぼ最強クラスなのです。
1936年では、小口径砲貫通力8.0は存在しない。
軽巡洋艦は前衛艦に分類されるので、小口径砲がメインの計算として扱われることになります。したがって、軽巡との戦闘で大事なのは小口径砲の攻撃力と貫通力になります。
ここではまず、貫通力に注目してみてください。二型軽巡洋艦主砲と二型の副砲は1936年時点で装備できる、最高レベルの小口径砲貫通力、そして攻撃力を持ち合わせています。それでも、二型装甲の8.0には及ばず、7.0の貫通力しかありません。
ということは、1936年の装備ではまず軽巡洋艦の装甲を完全貫通することはできないという事になります。
「小口径でダメなら、大口径で攻撃したらどうか?」
という疑問もあるでしょうが、大口径は基本的には大型艦を優先して狙います。相手に主力艦がいない状態なら、前衛艦しか狙う敵艦がいないため、有効的に狙ってくれるでしょうが、シングルプレイ(AI)はそんな艦隊編成はしません。
そのため、二型装甲をぶち破る方法がないのが、1936年時点での状態です。
では、どうやって二型装甲をぶち破ればよいのか?
無難なのは、両用砲座(三型副砲)で対抗する
装甲8.0を越えるためには、装甲8.0≦貫通力8.0以上に持ち込まないといけません。
1940年技術である両用砲は、小口径砲貫通力8.0を実現し、対空までできる優れた副砲です。
海軍を中心に使っていく国であれば、なるべく早い段階で三型副砲の研究を完了し、新たな軽巡洋艦などの副砲に搭載していきたいところです。(もちろん、主力艦にも)
とはいえ、そのころにはもう3型装甲(装甲10.0)の研究が終わっている可能性もあります。
それになんとか対抗可能な、唯一の方法がバフの研究になります。
※なお、三型の巡洋装甲を最初から持っている国としてアメリカが挙げられます。三型装甲そのものの研究は終わっていないのですが、ブルックリン級軽巡の装甲が最初から三型であるため、三型装甲使用可能という状態です。
それに対抗する日本も、NFの関係上三型装甲はかなり早い段階で取得可能です。
バフ研究で、小口径砲貫通力を上げる
このバフを取得することによって、8.0の装甲を越えることが、二型軽巡主砲でもぎりぎり可能です。バフについての詳細な内容は、既に別記事で書いてあるので省略いたしますが、一個につき小口径砲貫通力+5%が軽巡につくと思ってください。
それを三つ取得することによって、ようやく二型主砲が二型装甲をギリギリぶち抜けるところまでに逆転します。(が! 提督の防御値や特性などによって軽巡洋艦の装甲値は9.6とか上がる場合も考えられる。それを考えると軽巡洋艦の装甲は小口径砲ではまずぶち破れないというのが、HOI4の現環境である)
なお、全てのバフを取り、四型軽巡洋艦主砲を載せることで、ようやく巡洋艦三型装甲を小口径砲貫通力でぶち破ることができます。
それだけ三型軽巡洋艦の装甲値は高く、ほぼ無敵という事になります。
正直研究時間と生産が大変なので、三型軽巡洋艦装甲はまずぶち破れないとあきらめた方が無難でしょう。
※装甲はダメージを抑えるだけで、砲が効かなくなるわけではない。加えて、相手もまたこちらの三型装甲に苦戦(ぶち抜けない)場合がほとんどだから、その辺は深く考える必要もないだろう。
前衛艦であるという利点
軽巡洋艦は重巡等とは違い、前衛艦なので護衛はいりません。
そのため、束にして編成することが容易であり、扱いやすいというメリットが存在します。
それでいて先に話した通りの装甲値ですから、8隻とか10隻とかで固まられると、たまったもんじゃありません。
ですが、軽巡洋艦の総合的な防御力の高さはそれだけではないんです。
前衛にいる最大のメリットは、敵の大型砲・そして魚雷が、こちらを積極的に狙ってこないことが最大のメリットとなります。
先にお話ししました通り、大口径砲というものは主力艦を狙うためのものです。よって、優先的に狙われるのは重巡や戦艦と言った大型艦であり、軽巡などは二の次という事になります。
そして魚雷は、小型艦が大型艦に対抗するための武器と言えます。魚雷は敵大型艦に大ダメージを与えるもので、それを防ぐための前衛艦(駆逐・軽巡)という仕組みになっています。
前衛艦に魚雷が命中する確率というのは、小型で高速なことが理由なのか、どちらかというと低めです。
まとめると、大型砲も魚雷も、全くではないものの効果がいまひとつなところが、軽巡洋艦の高い生命力につながっているという事になります。
高い拡張性と汎用性
これは直接的な強みというよりも、扱いやすさからくる需要の高さです。
軽巡洋艦には、小口径砲はもちろんのこと、副砲、魚雷、対潜装備に対空にも特化可能。それに加えて、海上・潜水艦探知を最高水準まで上げることが可能で、オマケで機雷敷設まで可能かつ前衛艦で総合的な生命力が高い。
これだけの長所が軽巡洋艦には存在するのです。
さらに付け加えると、軽巡洋艦は海軍軍縮条約に引っ掛かることがほぼありませんから(海防戦艦を軽巡にするとかならまた別)、最初からほぼ全力で設計可能。
海上艦の中では、間違いなくトップレベルの扱いやすさと信頼性があるという事になります。
じゃあ、軽巡洋艦だけ作っていればいいんじゃね?
確かに、最初から海軍能力がゼロの国は、ほぼ軽巡洋艦だけでも構わないでしょう。
ただでさえ海軍能力に差があるのですから、それを埋めるためにも、軽巡洋艦の力はほぼ必須だからです。
ただ、大国の場合はそうもいかない場合があります。
軽巡洋艦を最大限活かすためには、後衛艦(特に戦艦と巡戦)をしっかりと活かさないといけません。
というのも、軽巡だけの編成ですと、大口径砲からも狙われる可能性があります。それを回避するためにも、主力艦の存在は大きいからです。
とりわけ、戦艦の足の速度は致命的になる場合があり、撤退時や逃走時等に大きく足を引っ張る場合があります。
それを回避するためにも、新たに足の速い戦艦を生産。あるいは既にある船を改修するなどして、うまい事最高速度の高い編成を作り上げていきましょう。
また、軽巡洋艦はしっかりとした編成にするとコストが重く、造船所が多くないと量産が厳しいです。
となると、主力艦を守り切る前衛艦の数が不足する場合があり、それを補ってくれるのが駆逐艦になります。
駆逐はよき消耗品であり、ほぼ全ての任務で使いどころがあります。だからこそ、最も高い需要が求められる存在にもなり得ます。
そして通商破壊の王様、潜水艦。VER1.6の海戦は、通商破壊を中心に考えても良いといえるほど重要になる任務です。潜水艦は通商破壊だけではなく、レーダー研究後は哨戒などでも、安全に敵を見つけ出したり、海上艦より安全に機雷敷設ができたりと、頼もしい存在です。
といった感じで、軽巡洋艦のみを生産、改修等していくのは、ダメとは言いませんが、注意が必要になる場合があります。
特に、全ての軽巡洋艦が爆雷ゼロというのは回避した方が良いです。初期値で唯一爆雷のステータスを持つ駆逐だけの護衛は、潜水艦に対しては有効(≒対AI戦は有効)ですが、海上艦に対して(≒対人戦)はおやつになりかねません。空軍が出ていなかったり、届かない場合ならなおさらです。
駆逐の大部分が枯渇したら護衛能力は極端に下がり、前衛艦や燃料の実質的枯渇で主力艦の動きも当然鈍ってきます。
そうなったときの最後の砦(一手)が軽巡になるのですが、こいつの爆雷値がゼロですとお話にならない場合があります。
全部に乗せる必要はありませんが、ある程度の数には爆雷をきちんと装備させてあげましょう。
まとめ
ということで、私なりに軽巡洋艦をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
HOI4における軽巡洋艦は、海上艦における中心的存在と言えるかもしれません。だからこそ何十隻も必要になってきますが、全ての編成に全投入できるほどの数は、残念ながら用意できません。(軽巡の下位代用品が駆逐となる)
だからこそ、今持っている旧式、新式の軽巡洋艦をどの編成に組み込むべきなのか。そこを考えながら海軍を編成していくと、良いと思います。
と言ったところで、今回はここまで。需要があれば潜水艦から空母までの扱い方というか考察(?)を、今回のように詳しくご紹介するかもしれません。
ご一読、ありがとうございました。
コメント
>> 装甲8.0。HOI4では装甲>貫通(貫徹)力の場合、ダメージを軽減してくれる働きがあります。残念ながら、どの程度軽減しているのかという計算式までは表面上分かりませんが、心配しなくても二型装甲の装甲値はほぼ最強クラスなのです。
COMBAT_ARMOR_PIERCING_DAMAGE_REDUCTION = -0.9 と書かれている箇所があるので9割のダメージを抑えるようです。
Heaets of Iron Ⅳ/common/defines/00_defines.lua の1012行目にあります。
また、艦船の装甲と優先目標の数値が1135行目からに書かれており、そちらも参考になるかと思います。
素晴らしいコメントありがとうございます。9割ですか……。そこまで軽減されるとなると、なおさらぶち抜くことの重要性が増してきますね。本来であれば、裏のデータ的な部分は読み解くのが苦手になるんですが、より高い品質の記事を作るためにもチェックに挑戦したいと思います。