皆さんこんにちは、ヘルニアです。
今回は私の思う、軍縮条約を守る場合でのおススメの設計をご紹介したいと思います。
HOI4始めたばかりで、どのような設計にしたらいいかさっぱりわかんないって方も、より高度な設計をしたいという方も、ぜひ見ていってくれればと思います。
1936年【1~2型の装備でできる設計】
HOI4の設計は、後半になるほど自由がきいて、より良いものを搭載できるようになっていくのですが、序盤(特に旧五大国)は軍縮条約によって思うような設計ができません。
したがって、序盤の設計が一番の悩みどころとも言えて、軍縮条約の規定通りに設計するか、欺いて少し多きいサイズで設計するか、あるいは破棄して制限なく設計するかによって、大きく違いが出ます。
今回は軍縮条約を守る場合での、船の設計をご紹介していきます。
なお、基本的には質の良い設計を紹介します。実際の設計は生産コストが重要になる場合も十分にあり、また海軍経験値や研究的な意味でも、最良の設計ができない場合もありますので、ご注意ください。
潜水艦(一型・二型)
※画像は通商破壊用と機雷敷設用(1型)。画像クリックで拡大できます。
巡洋潜水艦を除く、1、2型潜水艦の設計目的は、基本的には2つしかありません。
それは、戦闘力を上げて通商破壊に特化するか、機雷装備を付けて、機雷敷設も可能にするかという二択になります。
通商破壊特化なら武器を最新のものにして、装備できる全てのところに魚雷を装備するのが最も良い(最大のステータス)です。
機雷敷設の場合、武器を一つ諦めて装備するのが基本です。
もちろん、潜水艦を低コストで大量に作りたい場合は、エンジンや武器の質を下げる(あるいは減らす)という手は十分にありです。
(元から足の遅い潜水艦ですから、エンジン性能は妥協して、一型エンジンにする等)
開戦時に間に合わないから、もっと数が必要なのか。開戦には十分間に合うので、高質な潜水艦を用意するのか。国や造船所の数、プレイヤーの内政等によって変わってきます。
自分が倒したい国(相手)を見極めて、判断していきましょう。
駆逐艦(一型・二型)

※画像の設計は、いろんな場面で活躍できる総合用の一例になります。
駆逐艦の設計目的は、巡洋艦以上に複雑です。
私のものさしで分けさせていただきますと、戦闘(対空魚雷特化)用・護衛(対潜)用・機雷敷設用・掃海用・哨戒用・総合用の6つに大方分類されます。
とりわけ使い分けなければいけないのが、戦闘用と対潜用です。
戦闘用は主力艦隊の最前線の盾役となるのが目的で、主力艦隊の骨の部分にもなりえる大事な設計です。
当然ながら、砲は二型を採用するのが望ましいことになります。
また、先に話した通りこの部隊は魚雷をきっちり装備することが求められます。
魚雷は大型艦に大ダメージを与えられる、前衛艦唯一の対大型艦装備になります。戦闘有利(=敵の前衛艦が多数沈む)になってからの、魚雷の強さはピカ一です。
できる限り二型、そうでなくても一型魚雷は必ず搭載しましょう。
また、大規模な戦闘がおこる場所は、国にとって制海権を取られたくない場所になります(=敵方は、上陸されるなどしたら困る)
となると、敵国は空軍をしっかり出して、海戦をサポートしてくる可能性が高いです。
そうじゃなくても、主力同士の対決では空母が入ってくることも十分にあり得ます。敵艦載機に対抗するためにも、対空砲は(できれば)載せた方が良いでしょう。
次に対潜用ですが、これは敵潜水艦による通商破壊に対抗する駆逐艦になります。
求められるのは爆雷というステータスで、これが潜水艦に対する攻撃力になります。したがって、対潜用の駆逐艦には爆雷を装備させましょう。
また、潜水艦探知能力を上げるソナーも、可能ならば載せたいところです。
潜水艦探知が高いほど、敵潜水艦を返り討ちにし、沈める可能性が高くなります。(護衛の駆逐が潜水艦をなかなか撃破してくれない大きな理由は、爆雷とソナーがしっかり装備されていないから。まぁ、追い返すだけなら駆逐に一型主砲を載せるだけでも良いのだが)
イギリス等、ドイツの潜水艦に対抗したい国は、ぜひ載せていきたいところです。
そして総合用ですが、これは上記に書いた戦闘用と護衛用の使い分けがめんどうくさい! そんな海軍経験値はない! って時に、設計するものです。
砲・爆雷・魚雷・対空砲・欲を言えばソナー。これらを装備させて、臨機応変に対応できるタイプを作るのも、一つの手でしょう。
ほかにも、機雷敷設装備を付けた機雷型や、敵の機雷に対抗するときに作る掃海型がありますが、これらはシングルプレイではまず作る必要はないです。
あと一つ、哨戒型があるのですが、これは別記事にて詳しく解説させていただきます。
軽巡洋艦(一型・二型)

軽巡洋艦ほど扱いやすく、設計の幅がある船はないです。
戦闘・護衛・哨戒・機雷敷設。この四つに特化することが可能ですが、今回は最も重要な戦闘に話を絞らせていただきます。
戦闘用軽巡洋艦の作り方として、最も重要になってくるのが装甲です。装甲を付けない軽巡洋艦は駆逐艦の砲ですらまともに食らうこととなり、大規模戦闘での生命力はぐっと下がります。
そこで、巡洋艦の装甲は2型を装備させるのが普通になります。この8.0の装甲値は二型軽巡洋艦の砲をもはじき返す硬さで、1936年時点で作れる軽巡洋艦ではほぼ突破できません。
装甲をぶち抜けないとはいえ、主砲は二型の砲をきちんと載せましょう。最新式の敵軽巡洋艦にこそ苦戦しますが、それでも駆逐艦や旧式軽巡洋艦に対抗できる二型砲は優秀な火力になります。
そして副砲を載せる場合も、二型を付けましょう。一型副砲は小口径砲貫通力が低く、軽巡洋艦との戦闘で足を引っ張る可能性があります。だからこそ、小口径砲貫通力の高い二型副砲が、初期の軽巡洋艦設計にはドンピシャになります。
また駆逐艦同様、大規模な戦闘を想定するのであれば、魚雷は最低一つは載せておきたいところ。とりわけ日本の水雷巡洋艦は、魚雷を鬼のように載せられる驚異的な設計。
戦闘特化型にするのであれば、二個、あるいは三個と載せることも検討していくのが良いでしょう。
あと気を付けることとしては、軽巡砲を載せすぎてスピードが落ちすぎないようにすることです。二型エンジンなどからくる前衛艦の高い最高速度も、長所の一つになります。少なくとも30.0knを下回らないよう、注意して設計しましょう。
重巡洋艦(一型・二型)

※画像は海軍保有数で劣る、枢軸国側にお勧めの編成
重巡洋艦以上の大型艦から、軍縮条約のサイズ制限が(実質的に)適用されます。
そのため、あれもこれもと載せることができなくなりますので、ここからが設計の悩みどころとも言えます。
限られた生産コストの中で、何を優先するべきなのかをここでしっかり抑えましょう。
まず(重)巡洋艦の制限される生産コストは非常に厳しく、大口径主砲を二つ+αがやっとの範囲です。そのため、主砲を一つだけ載せるという手もあります。
ただ重巡洋艦の本来の役目は、敵の主力艦(重巡洋艦)に競り勝つことが目的になります。そのため、肝心の主砲を一つにするか、二つにするかは、国によって違うのではと、個人的には思います。
その違いになってくるのが、将来戦う相手と比べた場合の、海軍保有数が上回っているか下回っているかです。
相手の海軍保有数>自分の海軍保有数の場合
相手の海軍保有数が自分より多い場合、小口径砲攻撃力より大口径砲攻撃力をあげる(≒大口径砲主砲を二つ装備する)方が望ましいです。
これはどういうことかと言いますと、ドイツの重戦車を想像してみると分かりやすいです。
ドイツの重戦車は、連合国の圧倒的な物量に対抗するため、一台で複数の戦車を撃破することが、目的の一つであると言えます。
要は高い質によって、戦力差を埋めようという発想です。
……というのは建前で、実際は耐久力を上げて貴重な主力を温存しようというのが本当のところです。
重巡洋艦の主砲となる「中型砲」は生産コストがそれなりに重い分、耐久力を1個につき+40%も高めてくれます。それが二つなので+80%。耐久力はひな形の2倍弱にまで上がります。
この高い耐久力を活かして、ティーガーのように暴れていただく必要があるのです。もちろん、大口径砲攻撃力は高いので、敵の重巡に対する攻撃力は36年時点でも高い方です。
これに加えて、最低限の小口径砲攻撃力、魚雷、対空砲を装備させてやれば、対大型船用の体力重視重巡洋艦の完成です。
画像の重巡洋艦設計は本当にぎりぎりのサイズで、5299という会心の設計です。ぜひ参考にしていただければと思います。
自分の海軍保有数>相手の海軍保有数の場合
海軍保有数で勝る(≒こちらの方が主力艦の数が多い)場合、小口径砲攻撃力を上げるほうが望ましくなってきます。
HOI4の海戦システム上、前衛艦(特に優秀な軽巡)の多い方が有利になることは避けられません。逆に言えば、戦闘で前衛艦がいなくなったら実質敗北が決まったとも言えます。
そのため、イタリアや日本は必死こいて優秀な前衛艦を増やしてきます。
そこで連合国などの米英は、その前衛艦に押されないよう、大型艦の小口径砲攻撃力も駆使して、前衛艦を叩きつぶしにかかった方が得策です。
その時に活躍するのが副砲、あるいは軽巡洋艦の主砲です。重巡洋艦はどちらものせられるため、この二つの特性を知っておくと、生産時等に便利です。
まず戦艦等にも載せられる副砲ですが、こいつのデメリットは生産コストのみで、非常に扱いやすいです。
特に二型の副砲は、序盤の主力艦の大親友ともいえる存在で、主力艦なら必ず一つは付けるべき存在になります。
対して軽巡洋艦主砲は、副砲より生産コストが重い代わりに攻撃力が高いです。最高速度を少し落とすというデメリットはありますが、耐久力を20.0上げてくれるメリットが存在します。
重巡砲を二つ付けられない(=耐久力が上がりにくい)弱点を、軽巡洋艦用主砲で補えるということなんですね。
とはいえ、副砲を載せるか軽巡洋艦砲を載せるかは好みの問題も出てきます。
体力・火力重視なら軽巡砲。低コスト・速度重視なら副砲を載せてみましょう。
巡洋戦艦(一型・二型)

巡洋戦艦は、まさに軍縮条約時に作ってくれといった大型艦です。その理由は巡洋戦艦用装甲にあり、戦艦用装甲より薄い代わりに生産コストをぐっと抑えてくれます。
そのため、戦艦を設計するより自由度が高く、序盤から優秀な設計がしやすいのが、最大の特徴になります。
巡洋戦艦を設計するとき、一番に意識してほしいのが大型砲です。大型砲は一型、国によっては二型を選ぶことができるんですが、個人的には一型大型砲を載せることをおススメします。
確かに二型大型砲の攻撃力と貫通力はとても魅力的で、1936年時の装甲であれば、超大型戦艦以外全てぶち抜ける計算になります。
ただ二型大型砲から上位の大型砲には、弱点があります。最高速度が落ちるんです。戦艦と違って足が速いことが巡洋戦艦の強み。その長所を活かせれば、最高速度30.0kn以上の俊敏な打撃部隊を作ることだってできます。
一型の大型砲火力と貫通力は36年以内の大型艦なら、ギリギリ通用するレベルです。しかし、海軍のバフ研究をかけることによって、それを確かなものにすることもできます。
要は36年以内の主力艦であれば一型大型砲でそれなりに通用し、敵が海軍ドクトリンなどで装甲を上げてきても、海軍バフを研究取得することにより、対応可能ということです。
もちろん、攻撃力重視で二型大型砲のみを載せるのもアリです。ただ最高速度を落としすぎないように注意しましょうということ。
火力と速度の妥協案としては、一型と二型、両方の大型砲を載せて、バランスの良い巡洋戦艦に仕上げることも可能です。(トータルバランス的には良い仕上がりになる)
戦艦(一型・二型)
正直言いますと、軍縮条約を守りながら、戦艦をしっかりとした設計にするのは、かなりの至難の業です。正直、軍縮条約を破棄するか、あるいは欺いた方がやりやすく、言ってしまえば軍縮条約を守りながら戦艦を作るのは難しいです。
それでも、守りながら戦艦を設計・生産・あるいは改修したい場合は、以下のことに気を付けましょう。
大型砲2つを載せて他全てを捨てるか。あるいは1つだけ載せて、他で補うか

戦艦の設計もまた、生産コストの重い大型砲に振り回されます。
一型大型砲二つ載せた時点でぎりぎり、副砲一つ載せただけで対空砲も載せられません。
上記の画像は大口径砲攻撃力を活かしたものになりますが、前衛艦や空軍に対する能力は低く、あまり満足のいく設計とは言えません。
逆に大型砲を一つにすれば、対空砲や二つ目の副砲を載せることができます。ただ本来の目的である、主力艦に対抗する力は大型艦の中でも低いレベルになります。
大口径砲攻撃力を活かす代わりに他を捨てるか、バランスの良い設計にする代わりに大型艦への攻撃力を下げるか。
そのどちらかを、選ぶ必要があるのです。
空母(巡空・戦空・二型)
初期から作れる空母は最大三種類で巡洋艦改装空母・戦艦改装空母・二型空母の三種類です。(長いため、後、巡空・戦空・空母と略す)
このうち巡空は、格納庫を二つまでしか載せられないので、制限に届くことはありません。格納庫を二つ装備し、エンジンと副砲を強化したものにできれば、1936年時点では万全です。
あえて注意点を言うとすれば、巡空では巡洋艦用エンジンの二型を搭載すると、空母用エンジンの二型より得をします。
というのも、巡洋艦用二型エンジンは、空母二型エンジンと同じコストでありながら、最高速度が空母エンジンより速いからです。
巡洋艦の研究が一型しか終わっていないならともかく、基本は二型巡洋艦エンジンを付けましょう。
次に戦空ですが、条約を破棄しない場合、こいつには二型空母エンジンを載せると良いでしょう。これは空母の最大制限コストが関係しており、大型エンジンを付けると格納庫を確実にフルで装備できません。
空母エンジンは生産コストがとても低いので、制限下での空母生産に助かる存在となるでしょう。
そして二型空母ですが、これはアメリカのヨークタウン級の設計がほぼ最強核になります。
格納庫をきちんと三つ装備し、副砲とエンジンをしっかりと強化しているかっちりとした編成。条約内で出来る最善の二型空母の形だと思います。
まとめ
ということで、軍縮条約を守って初期段階から設計する場合をご紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。
条約を守りながらプレイしていくと、重巡、そして戦艦の設計は、制限コストに阻まれやすいです。 思うような設計ができないと、ストレスを感じるようであれば、条約を破棄してしまうのも一つの手だといえます。
といったところで、今回はここまで。ご一読、ありがとうございました。
コメント
具体敵な設計まで踏み込んだ解説は海外サイトばかりでしたので助かります。
こう言ってはなんですが現状軍縮条約を守ったり加盟し続けるメリットってあるのでしょうか?
かなり難しい問題ですね。短絡的に考えれば、早期脱退は他の調印国の海軍制限を早い段階で引き揚げてしまいますから、
敵海軍の自由度が上がって、強くなってしまうという恐れはあります。
ただファシスト国家ならともかく、民主主義国家は政治力に苦しむこともありますから、
150の政治力を温存するためにも脱退しないという考え方はありますね。
まぁ、制限がない方が、設計の幅が増えることには変わらないですが。
しかし、実質的に制限を受けるのは重巡より上の艦ですから、
軽巡洋艦が海上艦で最強核の現在では、
「わざわざ抜ける必要もないかな。軽巡は全力で設計可能だし」
と思ってしまうのが個人的なところです。
軽巡洋艦の少々の弱体化か、軽巡の総合保有量などが軍縮条約で規定されれば、
もしかしたらバランスがとれるんじゃないかと考えてたりしますが、パラド先生は何か調整を入れてくれますかねぇ……