皆さんこんにちは、ヘルニアです。
今回は潜水艦の解説記事です。
潜水艦が行う、通商破壊と哨戒任務についてを、海上艦(主に軽巡)と比べながら、その長所と短所についてを見ていきましょう。
また、潜水艦を本格的に使う際に、ぜひ使ってほしい特別な潜水艦があります。それが巡洋潜水艦と呼ばれるもので、最初から持っているのは日本とフランス。(ただしフランスのはほんの少しだけ劣化版)NFによってドイツとアメリカも使用することが可能です。
今回はその、巡洋潜水艦についても詳しく解説していきたいと思いますので、ちょっと大変かもしれませんが、頑張ってついてきてもらえればと思います。
潜水艦の長所
海上艦とは違う分類になる潜水艦には、心強いメリットがたくさんあります。
ただ潜水艦であるが故の、短所というものも同時に存在します。
まずは潜水艦の長所、短所を知っていただいたうえで、潜水艦の任務である、哨戒、通商破壊、さらには機雷敷設についてをお伝えし、最後に巡洋潜水艦という病みつきの存在を解説していくのが今回の流れとなります。
それではまず、潜水艦の長所についてを見ていきましょう。
何と言っても潜っていることからくる隠密性
潜水艦なんだから当たり前じゃないか、という感じですが、この長所(見方によっては短所)は本当に大きな利点となります。
普通の軍艦(≒海上艦)は、海上探知能力というステータスによって、見つけられてしまいます。
この海上探知能力は、すべての軍艦で20.0最初から持っており、すなわち適当な船を哨戒させておけば、そこそこ敵艦を発見し、打撃部隊などで攻撃できるという事なんですね。
対して、潜水艦を発見するためには、潜水艦探知能力というまた別のステータスが必要になってきます。
この潜水艦探知能力はソナーなどを取り付けない限り、初期値は基本1.0。中々潜水艦を見つけることができません。
まぁ1.0でも、一型や二型潜水艦を見つけ、撃破すること自体は可能です。(空軍と連携するとか、潜水艦探知が少なくても改善の方法はある)
しかし三型や四型潜水艦に、潜水艦の視認性(≒潜水艦の発見確立)を下げるシュノーケルを取り付けられたら、もう探知能力1.0じゃ勘弁してくれってなります。
ひな形のレベルが上がれば上がるほど、敵に発見される確率がどんどん下がっていくという長所が、潜水艦にはあるのです。
この隠密性を活かし、機雷敷設や哨戒などを、海上艦に比べて安心して行うことができるのも、重要な長所に数えられます。
駆逐艦以上に安価であること。
設計次第になりますが、潜水艦のひな形は駆逐艦よりも安価で、駆逐艦以上に量産性に優れる場合が多いです。
元の船の生産コストが低いので、ゴリゴリに改造しても、旧式の潜水艦であれば生産コスト1000を越えることはまずなく、最新式の潜水艦でも1500とか、地味に重たいレベルまでは流石に行きません。(まぁ、徴兵法を上げるなどして造船所生産量が下がったらかったるいかもだけど)
要は、生産コストの優秀さで言えば、基本的に「潜水艦>駆逐艦」となるという事です。
潜水艦の短所
護衛任務はまずできない。
これはもうしょうがない事なんですが、潜水艦は潜っているがゆえに輸送船の盾となることはできません。加えて、通商破壊をしてくる相手は、こちらと同じ潜水艦です。
潜水艦に対抗するためには、爆雷というステータスが必要なんですが、潜水艦は爆雷のステータスを持つことができません。
よって、対潜能力がゼロであり、味方の輸送船を襲う潜水艦をただ指をくわえてみていることしかできません。(そもそも敵潜水艦を発見することすら基本はできない)
こういった理由により、潜水艦の任務部隊に護衛だけは当てないようにするのがお約束です。
ここは器用貧乏かつ、同じく量産性に優れる、駆逐艦にその役目を任せた方が良いといえるでしょう。
戦闘(打撃)はできなくもないが、勝てるのは基本輸送船と主力艦だけ。
潜水艦が戦うべき相手は、本来輸送船に限られます。ただし、対潜能力を持たない敵艦(具体的には戦艦や艦載機のない空母など)が単独で海をうろついていた場合、「チャ~~~ンス!」と、戦闘を仕掛け、主力艦を撃破することがあります。(哨戒や通商破壊時等)
ただし、潜水艦は攻撃方法が魚雷しかないため、そういった大型艦相手の戦いは一方的に勝つこともできるんですが、前衛艦である駆逐と軽巡に対しては相性が悪いです。
当然、(敵の)打撃部隊というのは前衛から後衛までしっかり整っている編成が多く、敵の主力部隊を倒すどころか、小規模な護衛艦隊にすら大した力を発揮できない場合が多いです。
ただし、潜水艦の対海上艦戦が、全くの効果0かというと、それはそれで違います。
サイトの特性上、あまり詳しくお伝えすることが望ましくないのですが、潜水艦の任務部隊で交戦モードを「常に交戦」などに変更してください。15隻以上の潜水艦任務部隊で、敵の遮蔽が連日の戦闘などで上手くいっていない場合なら、敵被害艦数7隻とかと、倒すことも可能な場合があります。
ただし、これは潜水艦しか残っておらず、もうどうしようもないといったような場合の最後の手段です。(こんな無謀な作戦を積極的にとることは、きわめてよろしくないです(いろんな意味で)。このような自爆手段に出ないためにも、しっかりとした海軍生産を行いましょう)
実は最高速度がすこぶる遅い
水泳とかやっている人なら感覚的にわかると思いますが、水の抵抗ってのは重たいものです。
まぁ、抵抗うんぬんの物理的なところは私にはさっぱりですが、潜水艦の最高速度は20.0knすらも下回ることが珍しくないです。(海上艦は平均30.0kn前後です)
そのため、海上艦と混ぜた任務部隊の編成は、最高速度的にいろんな場面で足を引っ張る場合があるので、別々にしておくのが無難(扱いやすい)です。
また足の遅さから、戦闘などで逃げ切れないといった場合もあることは、短所としてカウントしておきましょう。
潜水艦の任務
さぁ、長所と短所を説明してきましたが、ここからは先に話した通り、軽巡などと比べながら、任務についてをご説明させていただきます。
HOI4で最も重要な軽巡洋艦の代用、あるいはそれ以上の存在にもなれる潜水艦をしっかり使いこなしていきましょう。
哨戒
哨戒任務の目的は、敵海軍を発見することです。例えば、護衛艦隊ですとか、帰還中の打撃部隊を見つけていきます。発見したらその情報をもとに、別の打撃部隊が出動して敵と交戦。あるいは、十分な勝ち目があると分かれば、哨戒艦隊自ら戦闘を行う場合があります。
そして、敵を発見するのに重要になってくるのが、海上探知能力になります。
海上探知能力を上げるためには、潜水艦はレーダーなどを装備することで上げることができます。
これが高ければ高いほど、敵艦の発見が早くなるという仕組みで、より円滑に海戦を進められるというわけなんですね。
とはいえ、先ほどもお話した通り、潜水艦は潜っているという長所から、比較的安全に哨戒任務をすることができます。
仮にレーダーを載せることができなくとも、普通の海上艦(海上探知の上がっていない)に哨戒をやらせるよりかは、長期的な働きをしてくれる可能性が高いです。
ただ「航空機格納庫」を複数乗せられて、海上探知能力が叩きあがる軽巡洋艦に比べると、どうしても敵発見率は劣ります。
安価かつ比較的安全にやるなら潜水艦。
最高品質で敵を見つけたい場合は軽巡洋艦という、使い分けが基本になってくるでしょう。
通商破壊
潜水艦の最も得意とする分野が、通商破壊です。
敵が輸送船だけであれば、敵が逃げていくまでの間「ほぼ一方的」に攻撃をすることができます。
この通商破壊がボコすか決まるようになりますと、とりわけ島国なんかはできることが大幅に縮小(=実質的なゲームオーバー)します。
なので、イギリスや日本などが敵の場合。補給や貿易などでうろつく敵輸送船を、積極的に沈めていくのが基本路線になります。
ただ、この時邪魔になる存在がいまして、それが敵護衛艦隊になります。
潜水艦の魚雷も、駆逐艦などに対して全くノーダメージという事はありません。したがって交戦レベルを上げれば、通商破壊時に敵の護衛の一部を倒せる場合はあると思います。
ただ一つ、言い忘れていたんですが、潜水艦は駆逐艦以上に耐久力がない場合が多いです。そのため、一発攻撃を食らったらほぼ沈むと思ってください。
耐久力の低さにより、潜水艦は隠密性を活かしてさっさと逃げます。つまりは「敵に護衛がいる→潜水艦は別の戦闘で戦果を上げようと、その戦場ではさっさと退却→その戦闘では戦果なし」
ということが、潜水艦の通商破壊時には起こるという事です。
一番まずいのは上の流れがループしてしまうことで、それを打開するのが打撃部隊、あるいは海上艦による通商破壊になるんですが、ここでは割愛。
要は、護衛艦隊が来なきゃ潜水艦の通商破壊は強いけど、敵の護衛が来たらほぼ完全に防がれる可能性があるよ。という事です。
通商破壊が潜水艦でしかできない場合などは、より多くの任務部隊に潜水艦を分けて通商破壊を行いましょう。戦闘箇所を増やせば増やすほど、敵の護衛が間に合わず、戦果を得られる機会も増えるでしょう。
(もちろん、1任務部隊の艦数が減るので、一海戦ごとの戦果は下がることは気を付けよう)
なお、通商破壊時にも海上探知能力はきちんと役に立っています。という事は、軽巡洋艦の方が設計次第で海上探知が高くなるので、編成をしっかり組めば潜水艦より効率的に敵を沈めてくれる場合もあります。
さらに、小規模な護衛艦隊程度なら普通に倒してくれるので、護衛を追い払えない潜水艦以上に頼もしい存在になるでしょう。
ただし! 軽巡は他の任務もありますから、通商破壊ばかりに回すことはできません。そのため、海上艦で艦隊を作る場合、小範囲での活動しか実質的にできなくなるといえます。任務範囲的な強さでは潜水艦が勝つということは、優秀な部分として覚えておきましょう。
まとめると、安価かつ広範囲にやりたいなら潜水艦。
小規模な護衛を跳ね返し、敵をより効率的に倒したい場合は軽巡(含めた海上艦)という使いわけが、必要という事です。
機雷敷設
先に言いますと、機雷敷設に関しては潜水艦がトップレベルで得意だといえます。
そもそもの話、多方面で忙しい軽巡をわざわざ機雷敷設に回す余裕のある国は(一国のみを除いて)そうありません。
あえて潜水艦以外で作る余裕があるとしたら駆逐艦です。とはいえ、機雷敷設を可能にするという事は、戦闘力を著しく低下させる場合が多いですから、そこを天秤にのっけて必要かどうかは判断していく必要があるでしょう。
ではなぜ潜水艦は機雷敷設が得意かというと、それは潜水艦の長所をほぼ完全に活かすことができるからです。
改めて確認いたしますと、潜水艦の長所は生産性と隠密性です。
より安全かつ素早く数を増やせるので、一番楽になおかつ安心して機雷敷設可能という事です。そこに加えて、潜水艦には機雷敷設効率のバフが付く研究が用意されています。
正直言って、潜水艦が行う機雷敷設任務には、そこまで大きなデメリットはないと思います。
ただ、機雷敷設をするだけであれば、当然潜水艦はコストの低い一型潜水艦などで十分なわけです。(ゲーム後半なら、新式に複数の機雷敷設装備をつけても良い)
となると、一型潜水艦は体力、隠密性的にも新式潜水艦と比べると弱くなってしまうので、通商破壊などに回すのは生存力的に厳しいということになります。
したがって「機雷敷設任務部隊→通商破壊に任務変更」はダメとは言いませんが、すぐにやられてしまう場合も出てきますので、その辺は注意して取り扱った方が良いでしょう。
巡洋潜水艦
さて、今回私が一番話したかった巡洋潜水艦についてです。個人的には、こいつを使いこなせれば、設計のもろい軽巡より数段便利だと思います。
友好国からライセンスでもらう価値が、十分ある場合も存在するといえますので、まずはこいつの長所、その後気を付けた方が良い箇所(=短所)をご説明していきたいと思います。
巡洋潜水艦は三型潜水艦のいとこ版
巡洋潜水艦は、二型潜水艦以上の装備搭載箇所を保有し、三型潜水艦と同程度(あるいはそれ以上)の設計が可能です。
だから最初からこれを持っている日本などは、エンジンや魚雷こそ二型までしか装備できませんが、最初から三型潜水艦に近いものを保有しているといえます。
また、こいつは装備(モジュール)スロットが広いだけではなく、搭載可能なものが普通の潜水艦より多いんです。
例えば、海上探知を上げてくれる航空機格納庫。巡潜にしかつけられない、航続距離を延ばす燃料庫(ただしフランスの巡潜はこれを付けられない)と、設計に幅があるの特徴です。
ここで注目してほしいのは航空機格納庫を二つ以上載せられること。これにより、探知能力ほぼ最強だった巡洋艦のレベルに、巡洋潜水艦が追い付くことが可能になります。
高い探知能力と隠密性を活かし、哨戒任務、あるいは通商破壊が巡洋艦以上に得意になれる存在だという事が、最大の長所であるといえます。
燃料庫を増設しなくても、行動範囲は広い
巡洋潜水艦の初期行動範囲は5000kmです。これに燃料庫を最大数の2つ付けることで、7000kmまで伸ばすことができます。
しかし、行動範囲5000kmもあれば、入港権などを駆使すればかなり遠く(太平洋や大西洋のほとんどで活動可能)といえます。
よっぽど遠くで任務を行う必要がある場合は別ですが、巡洋潜水艦の行動範囲は追加の燃料庫がいらないくらい広いという事も、メリットの一つと言えます。
生産コストは重く、隠密性は二型程度
当たり前ですが、哨戒も通商破壊も得意で、設計の幅があって、行動範囲まで鬼広く、しかも国によっては最初から存在するとあっては、生産コストが低いなんてことはあり得ません。
生産コストは最低でも540、装備次第では1隻1000を越える高価な潜水艦になることは覚悟しておきましょう。(≒量産性は他の潜水艦に比べ低い)
それでいて隠密性は二型程度のものしかありませんから、潜水艦の中でも、比較的すぐに発見されてしまうことになります。
ただ隠密性に関しては、1・2型と違いシュノーケルを装備できたり、またエンジンの質を上げることで、改善が可能です(その分、より重コストになりますが)
1936年から最後まで、改良次第でずっと使えるポテンシャルがあるという事にもつながると思います
最高速度はとてつもなく遅い
さて、問題はこちらです。最高速度が低いという事は、撤退が遅いという事につながります。これにより、長い時間戦闘に巻き込まれ、やられる確率が高い場合があるということです。
基本的に最高速度は20.0knを下回ることになるので、激戦地には展開しないなど、注意して取り扱いましょう。
以上が、巡洋潜水艦の長所と短所になります。足が遅く、生産コストが重い潜水艦ですが、なにより航空機格納庫を載せられることが利点になります。
より広い範囲での哨戒、通商破壊を行いたい場合は、取り入れていきたい存在になりますね。
まとめ
ということで、巡洋潜水艦を含めた潜水艦をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
潜水艦は特徴的な艦ですので、逆に使いどころがはっきりしていると個人的には思います。
しかしそれは、作りすぎると使う場所がなくて腐ってしまう可能性があるということにもつながります。
必要な分だけを作り、足りなさそうなら新たな生産による補充をするか、少しの余剰分をあらかじめ生産しておく。
潜水艦の生産に偏りすぎないことが、より強固な海上艦の生産(特に前衛艦)につながり、最終的な勝利につながるでしょう。
といったところで、今回はここまで。ご一読ありがとうございました。
コメント
艦隊決戦用の潜水艦を作成をシヨウと思ったけど、現状は思ったより厳しいな