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HOI4 重巡の扱いは最も難しい

 皆さんこんにちは、ヘルニアです。

 今回からいよいよ、後衛の艦の解説。後衛艦一回目は、重巡洋艦の解説になります。

 重巡の設計、そしてそれを扱っていくのは、後衛艦の中でも断トツで難しいです。その理由の一つが、巡洋艦であるが故の自由度の広さなんですが、同時に、致命的な爆弾を背負って戦わざるを得ない現実があります。

 今回は、重巡最大の長所と言える設計の広さ
 そして重巡が持つ、致命的な弱点の2つにポイントを絞り、お話していきたいと思います。

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良くも悪くも、何でも載せられる重巡

 要点の一つ目です。
 重巡洋艦は軽巡洋艦と同じ、巡洋艦のひな形艦から設計をすることができます。そのため、軽巡洋艦に搭載できるものは全て、重巡で搭載可能という事になります。

 それに加え、軽巡洋艦では載せることが許されなかった、重巡洋艦用の主砲。省略した名前を「中型砲」等とするのですが、これを一つは載せなければなりません。

 逆に言えば、この中型砲を載せる(≒大口径砲攻撃力を持つ)ことで、後衛艦である重巡に、割り振られるという事になります。

 ということは、設計の幅という点では「軽巡<重巡」という関係性となり、設計の自由度という点では軽巡洋艦を越えて、一番と言える存在になります。

 ただ自由枠が増えるという事は、それだけいろんな種類の設計が可能という事。それだけでも「どうすりゃいいんだ……」と頭を悩ませることなのに、旧五大国では軍縮条約が重巡の設計をめちゃくちゃ邪魔してきます

 それでは下記の画像をご覧ください。

▼海軍軍縮条約

 空母の下、巡洋艦の生産コスト5300とありますね。
 これはつまり、軽巡・重巡の生産コストを、調印国は5300以下にしなさいよ、という事なんです。

 ただし、1936年時点の装備で、軽巡洋艦が5300を越えることはありません。あるとしたら、海防戦艦という特殊なひな形船を使うときくらいです。
 よって、実質的には重巡の生産コスト5300以下にしなさいよ、という内容になるという事です。

 この5300というのがいやらしい数字でして、中型砲2つを載せてしまうと、装備できる自由枠があるのに載せられない。そういったもどかしい状況になります。

 ではここで、別記事でも書いた軍縮条約を守る場合での重巡(戦闘型)の作り方を簡潔にお伝えしたいと思います。

中型砲+軽巡洋艦用主砲

 戦闘用重巡を作るとき、意識しておいた方が良い数値の一つが耐久力です。生産コスト的にも、後衛艦の中で最もか弱い重巡だからこそ、ある程度の耐久力が欲しくなってきます。

 生き残ってくれさえすれば、時間をかけて修理し、また使うことができますからね。
 そして限られたコストの中で、効率よく耐久力を伸ばすパターンが2つあります。そのうちの一つが、最初に紹介する中型砲+軽巡洋艦用主砲のパターンです。

 これは軽巡洋艦用主砲で耐久力が20.0上がることに加え、重巡の耐久力+40%であがっております。
 特筆すべき長所といたしましては、生産コストの軽い軽巡洋艦用主砲を用いているので、残りの副砲等に使える生産コストの幅が大きい事。

 そのため、比較的自由に、かつそこそこ耐久力をもった、バランスの良い重巡洋艦に仕上がります
 弱点らしい弱点はなく、あえて言うのであれば大口径砲攻撃力は低いという事くらい。こちらをベースに考えていくのが、最も簡単な設計になります。

中型砲×2

 先ほど紹介した設計とは違い、やや癖はあるものの耐久力をより増やしてくれるのが、中型砲×2のベース設計になります。
 海上での視認性を上げてしまうので、空軍が飛び交う激戦地や、50、60、70隻といった艦隊同士がぶつかり合う戦いは苦手ですが、逆に敵の海空軍が少ない場合は本領を発揮します。したがって、大規模な空軍がまず来ない大西洋などで扱うことができれば、駆逐を中心とした前衛艦相手に良い戦いを見せてくれるでしょう。

 

そろそろ、重巡最大の問題点をご紹介……。

 先に最終的な答えを言ってしまいますと、重巡洋艦は戦艦や巡洋戦艦等との殴り合いにはものすごく弱いです。また、防御力という点でも主力艦最弱と言えます。

 その原因となっているのが、軽巡洋艦と同じ装甲を付けなければならないことなんです。

▼重巡洋艦が初期に装備する装甲(二型)

 最初から三型装甲を装備できるアメリカはともかく、その他の国はこの二型装甲が初期の重巡につけられる装甲になります。

 装甲値は8.0。これは、軽巡洋艦なら小口径砲貫通力での計算上、かなりの重装甲になるんですが、重巡は後衛艦のため、大口径砲攻撃力での計算が適用されます。

 では、大口径砲貫通力が最も弱い、一型中型砲の能力を見てみましょう。

▼一型中型砲の大口径砲貫通力は11.0

 11.0。これはつまり、軽巡洋艦に乗せればほぼ無敵に思えた3型巡洋艦装甲さえも、ぶち抜けるぶち抜かれる)という事になります。
 (逆に、中型砲では大型艦の装甲(大型艦最低装甲値:20.0)をぶち抜けない≒重巡の砲は、戦艦や巡洋戦艦にほとんど通用しない

 要は、初期の重巡の装甲は、ほぼすべての大口径砲にぶち抜かれると思ってください。これにより、敵後衛艦のダメージを抑えることはできず、ほぼそのまま食らうことになります。

 さらには、重巡は後衛艦ですから、軽巡の強みであった魚雷の命中性の低さが適用されません。
 したがって、編成の前衛艦が死亡すると、元から大型砲をボコすか食らうのに、魚雷までボコすか食らうという最悪な状況となります。

 だからこそ、50隻同士といった大規模な戦闘に、重巡を入れるのは「う~ん」といった悩ましいところになります。
 重巡に魚雷を載せて、対抗できるようにするという手もありますが、魚雷が本領発揮するのは敵前衛艦が崩れたり、相手の艦隊数が多すぎるあまりに敵の遮蔽値が低いときなどに限られます。
 それまで重巡が生き残っているかと聞かれると、敵との戦力差や、場合によっては海域、天候などにも左右される場合があるでしょう。

 それだけ、重巡を大規模な任務部隊(艦隊)に投入するという事は、リスキーになる場合があることは覚えておきましょう。(そうはいっても、入れなければいけない状況も、出てきますがね……)

では、打撃部隊以外でどこで重巡を使えばいい?

 大規模な打撃部隊での運用が難しい。その理由は、装甲値の低さと敵大型艦の貫通力の高さ。そしてこちらの中型砲の貧弱さ

 では大規模戦闘がつらい重巡を、どこで活かせばよいのでしょうか。
 ちょっと話はそれますが、この辺はいろいろな設計・任務を試すなどしてきました。僕の性格上「使えない子は待機(お留守番)」なんてのは許せない状況でしたので。

 そして、最も有効に使える方法は、通商破壊、次いで船団護衛なのではないかという考えに行きつきました。

 この時、通商破壊は先ほど言った注意点の一つが重要になってくるので、ちょっと詳しく説明しますね。

通商破壊と船団護衛。それに絡む重巡洋艦の仕組み。

 そもそもの話、通商破壊というのは敵輸送船を襲う攻撃。船団護衛は味方輸送船を守る任務です。とりわけ、船団護衛は任務をやめた瞬間ボコすか敵潜水艦の被害にあうので、戦争中はやめさせることがなかなかできない任務になりえます。
 これらの前提を、まずは頭に叩き込んでください。

 両任務の特徴として、常に任務部隊が海域に展開していることが挙げられます。(=燃料を常に使用していることになる)

 したがって、燃料が有り余るアメリカはともかく、日本やイギリスは「船団護衛(通商破壊も)は、できる限り燃料消費を抑えたい……」という考えになります。

 となると、燃料消費のバカ高い大型エンジンを載せた戦艦・巡洋戦艦は、船団護衛の候補から真っ先に外れる軍艦となります。

 重巡の最も都合が悪い大型艦さえいなければ、重巡の中型砲は遺憾なく能力を発揮できます。なぜなら、重巡以下の装甲であれば、一型中型砲がほぼ全ての船に通用しますからね。
 たとえ、船団護衛に回っているのが量産できる駆逐艦ではなく巡洋艦であっても、こちらもしっかりとした編成さえできれば、十分に対抗可能な力を重巡は持っているのです。

 したがって、重巡洋艦に最も適している任務は、通商破壊というのが僕の考えです。
 ただこの時、注意したいのが敵の打撃部隊がすぐに来れる近場の海での通商破壊はできるだけ避けるべきであること。通商破壊中に敵大型艦が来たら、たまったものじゃありませんからね。

 したがって、大西洋やインド洋など、輸送船がけっこう通るんだけど大型艦まで使って最優先で守るかといわれると「う~ん、厳しいなぁ……」といったところが、最も効果を上げられる海域だと思います。

 また、重巡洋艦の役目として、船団護衛をすることも適しています。
 これはゲームがシングルかマルチかで大きく分かれる場合があり、シングルプレイであれば敵AIは潜水艦による通商破壊しか基本はしてきませんので、駆逐艦だけの護衛で、ほとんど問題ありません

 ただ対人戦となると、相手は対応力・応用力を持った人間が相手になります。潜水艦の通商破壊だけでなく、海上艦も駆使して通商破壊を行ってくる場合も考えられ、その時の敵編成に巡洋艦などがいると、駆逐だけの船団護衛ではかぎりなく一方的にボコられ気づいたときには護衛艦隊が半壊、ってことも考えられます。

 敵海上艦の対抗馬として、こちらも重巡洋艦を用意するのが良いのではないかと考えられます
 重巡・通商破壊隊VS重巡・船団護衛隊となれば(味方輸送船がいてこちらが不利になる場合も多いのは苦しいところですが)敵巡洋艦になんとか対抗することは可能です
 そこから先は、もう人間同士の編成の予想(読みあい)合戦。

護衛する側は、「相手の通商破壊は潜水艦のみか、あるいは海上艦も用いてくるか。海上艦ならあまった重巡戦力に駆逐だけを足した、簡素なものか。それならこちらも、駆逐に重巡を混ぜる程度で、痛み分けで済むかもしれない。もしくは貴重な軽巡洋艦戦力をこちらに割いてくるか。だとしたらこちらは、哨戒艦隊を大西洋に広く展開する必要があり、敵海上艦を積極的に叩き潰さなければいけないかもしれない……」

通商破壊する側は、「相手は確実に護衛船団を用意してくるだろうが、その規模はどの程度だろうか。小規模なら潜水艦のみで時間をかければ行けるだろうが、大規模な護衛だと、潜水艦の通商破壊は完全に抑え込まれてしまうかもしれない。だとしたら、現在主力として存在している任務部隊を、通商破壊させる場合があるかもしれない。しかし、敵の主力部隊が邪魔をしてくる場合も考えられる。ここは打撃部隊規模の大規模な通商破壊部隊を編成し、敵に輸送船がいるという不利な材料を活かして、勝負に出るべきかもしれない……」

 なんてところまで考える人はまれでしょうが、少なくともこの思考の一部分的なことを、ぼんやりとでも考える必要がでてくるということです。

 ちょっと難しすぎるので、ポイントを一つに絞りますと「敵が海上艦による通商破壊をしてくる場合護衛艦隊を含めた対抗方法をより強固にしないといけない」という事です。

 空軍のアシストや他国の海軍との連携も活かして、しっかり輸送船を沈める(あるいは守って)いきましょう。

まとめ

 ということで、重巡洋艦についてをまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。

 重巡は中途半端な砲を載せているがゆえに、大型艦などの格上相手には歯が立ちません。しかし、同じ重巡洋艦や格下の艦に対しては、設計や編成、あるいは海ドクなどのバフ次第で、対抗することが可能です。

 設計の幅がある自由度からも、最も扱いに苦労する艦ですが、10~20隻ほどある重巡を全てお留守番にするのは、海軍戦力的にも地味に痛い行為です。

 この艦をしっかり扱うことができれば、もう海軍運用初心者なんて名乗る必要はないと思います。それだけ難しい船になりますが、ぜひ使いこなしてみてください。

 といったところで、今回はここまで。ご一読ありがとうございました。

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コメント

  1. 名無し より:

    解説ありがとうございます!
    史実でも軍縮条約を守った重巡は微妙な立ち位置だったのでしょうがないのかも知れません

    将軍のスキルもわからないうちに提督にもスキル追加されてどれが良いのかさっぱり…(提督はまだしも将軍すら研究解説が殆どない)
    もしかしたら重巡をうまく扱える提督がいるのかも…