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HOI4【VER1,7,1】各国別、海軍の運用方法-大日本帝国編

 皆さんこんにちは、ヘルニアです。

 今回は海軍の運用方法、大日本帝国編になります。

 Ver1.7になって新しい運用方法『新六六艦隊計画』を思いついたので、それを皆様にお伝えできればと考えております。そのため、以前の記事から大幅な変更・修正をしておりますので、閲覧時はご注意ください。

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ではまず、六六艦隊計画とはなんぞ?

 元ネタは1896年~1905年にかけて進められた、大日本帝国海軍の軍備計画でして、大雑把に言うと戦艦6隻、装甲巡洋艦6隻を中核に、大艦隊を一気に作り上げようぜ。というものです。

 しかし今回行う新六六艦隊計画は、上記の内容とは全く違うものになります。(そもそも対抗する仮想敵が米英艦隊の時点で、全く同じになるはずもない)
 最初から存在する赤城・加賀・龍驤・鳳翔(←空母)・(→戦艦)長門・陸奥既存6艦に加え、大和・武蔵・新型戦艦4隻の新造艦6隻。併せて12隻を主力艦隊の中核として編成し、1936年~1941年にかけての6年間で、段階的に海軍を強化するのが主な計画内容です。

 その他、細かい目標はいっぱいあるのですが、ここでは省略して『6年かけて海軍を大強化する』と思ってくれればひとまずOKです。

計画の説明の前に、大日本帝国海軍の戦力を確認

 英米に若干の遅れはあるものの、空母4戦艦9(※)を中心にほとんどの艦が一通りそろっています。【※画像では戦艦6巡洋戦艦3になっていますが、既存巡戦の装甲は「戦艦型装甲」であり、実質的には戦艦9隻と考えてよい】

 ただ英米片方だけならともかく、両方となると流石にこの戦力では厳しかったりします。(とりわけマルチでは)1942年に英米海軍にボコられないよう、大規模な拡張をする必要があるのですが、そのためには史実通り中国に進出。その領土を手に入れる必要があります。(建設場所と資源の確保

 そして英米にやられないためには、海軍の増強もそうですが空軍(とりわけ戦闘機系)の大量生産とそれをフル稼働できる燃料備蓄が必要です。
 新六六艦隊計画の詳細を説明する前に、まずは1942年までにどれほどの戦力(目標)を確保するのかを列挙します。

新六六艦隊計画最終目標(~1942年までに)

【海軍】
 ・金剛型1隻。新型二型戦艦4隻。大和型戦艦2隻(合計:7隻)
 ・最上型重巡2隻。
 ・沖ノ島級1隻。二型軽巡18隻。水雷軽巡18隻(37隻)
 ・旧式駆逐2隻。戦闘型駆逐艦(火力)48隻。(魚雷)32隻。(82隻)
 ・輸送船250隻以上。
 
【空軍】
 ・最低空軍機体数8000機以上
 ・内、7割前後程度を新式(40年式)の戦闘機・艦上戦闘機・重戦闘機で占め、開戦までに神風任務ができるようにしておく。

【その他】
 ・燃料備蓄2M以上
 ・1938年以内に中国の大半を確保。
 ・1940年頃までにシャムを確保。できる限りインドシナ半島も確保しておきたいが、どうしても無理なら諦めてもよい。

1936年計画(後『①計画』と省略)

 では作戦の第一段階、①計画を説明していきます。まず日本海軍最大の問題点として輸送船の不足が挙げられます。初期の輸送船は島国なのにたったの400隻しかなく、これでは対連合戦でまともに陸軍運用ができない(≒補給が追い付かない)。という事は頭に叩き込んでおいてください。

 そのため、何時戦争になってもいいよう輸送船は早い段階で多めに生産しておきます。(最低でも200隻以上の追加生産は必須)

 それとは別に、二型軽巡洋艦の生産に早速取り掛からなければなりません。海戦の流れの記事を見ていただいた方ならご存知かと思いますが、HOI4の軽巡洋艦は強いうえに扱い易いです。その分生産コストが地味に重く、大量生産をするには時間がかかってしまうのが難点です。

 だからこそ、1936年の時点から優秀な軽巡洋艦を作っていく必要があるのです。

具体的な①計画の行動

 研究は産業・電子工学系のいつもの三点セットに加え、最後の一枠は『二型副砲』を研究しましょう。これがないと軽巡の火力不足に陥るので、海軍としては痛手になります。

 副砲の研究が完了した後は、二型駆逐艦を研究し、その後はとりあえず自由(おススメは戦闘機等)でかまいません。

 NFは『新たな海軍の予算案』を最初に選択し、造船所(+4)の確保と軽巡洋艦設計用の海軍経験値を獲得しましょう。またディシジョンでも海軍造船所4を獲得し、建設も造船所を建てましょう。(最初は海軍にひたすら傾けて一気に造船所数を30ほどまで増強させ、その後は1年で5個程度ずつ造船所を増やしていく

 六六艦隊計画は1941年に完了する計画ですが、1939年9月頃には戦えるように考えてある計画でもあります。
 つまりは1939年に戦えるよう『何としてでも輸送船を確保するため』にこれほど海軍に傾けているというわけです。その他、海軍の演習なども時折行い、練度を定期的に上げておきましょう。

▽二型軽巡洋艦の設計(コストを抑え、かつ重要なステータスをきちんと獲得するのがポイント)

 ※必要最高速度30kn以上。小口径砲攻撃力10以上。貫通力7をキープ。最低限の魚雷設備の搭載。『装甲は必ず二型』

▽①計画目標新造数

空母 戦艦 重巡 軽巡 駆逐 潜水艦 輸送船
1936年 生産破棄 金剛は続行 最上2続行

沖ノ島1

新軽巡4

2だけ生産。残りは破棄 生産破棄 80前後
0 0(→) 0(→)

2 0 80前後

 補足:新66艦隊計画のため、余計な空母はお荷物になってしまう。したがって、残念ではあるが蒼龍などの空母は生産を破棄する。潜水艦も現状の数でとりあえず問題ないので追加の生産はせず破棄。新軽巡や輸送船の生産に全力を注ぐ。なお、金剛(戦艦)と最上(重巡)2隻。沖ノ島(軽巡)は使う予定なので破棄しないように(金剛・最上はひとまず1~2程度造船所を割り当てておけばよい)。駆逐は2隻だけ(数的に編成しやすいため)作って、残りは破棄でかまわない。先ほども述べたように、1936年以内に造船所数30を越えるのが目標だ。

1937年計画(②計画)

 36年に造船所を一気に増やしたのち、中国の領土を確保するため、盧溝橋事件まで寄り道せずNFを進める。
 36年終わりごろから中華統一戦線との戦争開始になるので準備しておこう。

 海軍的に助かる戦い方としては、北京周辺には精鋭の歩兵15個師団(満蒙は参戦させない)を置いといて防衛に専念。中華民国からではなく広西軍閥から降伏させに行く。というのも、鉱物資源を確保できる軍閥の土地から確保した方が、鉄の追加輸入を抑えられるというメリットがあるからだ。

 台湾に師団を集結させ、広州・海口などに上陸。補給に気を付けながら広州を中心に増援を送り、広西軍閥降伏を目指そう。(降伏した後は、北と南でサンドイッチにすれば、中華民国戦は苦労しないはずだ)

 話を海軍に戻すと、②計画は①計画の延長線であり、続く③計画のつなぎともいえる計画になる。
 ①計画に引き続き、軽巡洋艦の新造、輸送船の追加生産、最上と金剛の生産をゆっくり推し進めていくことに加え、いよいよ大和と武蔵の生産に手を付け始めることになる。

 ひとまず、先に予定新造数を下に記す。

▽②計画目標新造数

戦艦 重巡 軽巡 駆逐 輸送船
1937 0 1(最上) 6

120前後

 補足:造船所数約35程度の割には少なく見えるかもしれないが、戦艦大和と武蔵の生産を1937年中ごろから始めているためである。(完成していないだけで生産は進めている)超大型戦艦である大和と武蔵は、最初から作るのではなく、NF「戦艦艦隊の優位」を通って「究極の戦艦」を取得することで、入手・生産が楽になる。正確には、究極の戦艦を取得することで、75%と50%完成した大和と武蔵が生産ラインに出現するのだ。

 これにより、超大型戦艦の弱点である生産時間を大幅に短縮することが可能となる。(その代わり、零戦の早期取得を諦めることにはなる……)

 ②計画の目玉はこの大和型生産開始だけではなく、これとは別の新戦艦の装甲に必要な『二型戦艦装甲』の研究を行う必要がある。幸い、NF「戦艦艦隊の優位」で研究ボーナスがもらえるので、それを活用しよう。

 さらにさらに、戦闘用駆逐艦(火力)の設計(可能なら生産)をそろそろしなければならない。これは海上艦通商破壊艦隊の骨格の一部となるので、生産できるなら早めに造っておくことを推奨する。(駆逐艦数が※なのはそのため。本格的な駆逐艦生産は1938年の③計画以降なので、最悪ゼロ隻でも問題ない)

▽二型駆逐艦設計。(火力)

 駆逐艦の砲を存分に載せた(=敵の輸送船と駆逐艦を薙ぎ払うことを主目的)とした設計。火器管制一型を搭載できるのは、NF究極の戦艦取得時の大和の設計に火器管制一型が使われているためだ。
 したがって、わざわざ火器管制一型を研究する必要性はないので安心してほしい。また、エンジンや対空設備は一型に落として、生産コストを抑えている。数多く生産するためにも、必要ない装備はそぎ落としていこう。

1938~1939年計画(③計画)

 想定としては1938年以内には遅くとも日中戦争に勝利し、中国の土地を手に入れている状態です。領土獲得地域は沿岸州の獲得に加え、NFでアルミの出る雲南や重慶をしっかり併合し、中共を傀儡国家にして、人的資源を確保しましょう。(中共は無際限徴兵なので、中核州の人口が少なくても人を出してくれる)

 また③計画(1939年)終了頃までは、御前会議は海軍に最大限寄せておきましょう。人的資源を2%も増やしてくれる(陸軍より)の優秀なディシジョンがありますが、今回の計画ではぐっと我慢して、工場生産量と造船所生産量を増やす(海軍より)のディシジョンを選びましょう。(それをやらないと目標数には届きづらい)

▽③計画目標新造数

戦艦 重巡 軽巡 駆逐 輸送船
1938年 2 1 4 12前後

50前後

1939年 1 0 4 36前後
Total: 3 1 8 48前後

▽1939年9月ごろ開戦想定時の、海軍編成。

●潜水艦艦隊
 潜水艦13×4任務部隊
 Total:52隻

●護衛艦隊
 重巡1/駆逐艦6×6
 (重巡は青葉型および海防戦艦の磐手・出雲を使用)
 Total:42隻

●海上通商破壊艦隊
 ・扶桑OR金剛型2/妙高型2/旧式軽巡5/新式火力駆逐艦12(足りない場合は旧式で代用)×4
 Total:84隻

●主力66艦隊
 ・第一任務部隊:戦艦ヤマト・武蔵・長門・陸奥/新式軽巡18

 ・第二任務部隊:空母4/重巡(最上型)4/旧式駆逐36
 (とりわけ第二任務部隊は未完成なので、本格的な戦闘はできれば避けたい)
 Total:66隻

 総数:244隻

③計画補足

 この③計画によって、大日本帝国海軍は上記の通り仮完成を迎えることができる。というのも、この時点で新型軽巡洋艦18隻と超重装甲の大和と武蔵がそろった。
 驚異的な装甲を持つ主力艦と優秀な軽巡洋艦がある程度そろったことで、『海軍だけなら』めったなことで負けない部隊(66艦隊第一任務部隊)が編制可能となったのである。

 そこに加え、約80隻を越える大規模な通商破壊艦隊(海上)を用意。主に大西洋で英米輸送船団をたたくことを中心に考えており、AI程度の護衛編成であれば問題なく突破可能である。

 とはいえ、仮完成なのでまだまだ弱点も多い。とりわけ66艦隊第二任務部隊は大型艦の壁役(新型戦艦4隻)ができていないので、大規模戦闘になるとすぐに崩れてしまうだろう。(しかし、第二任務部隊は逃げるのが速い編成なので全滅はしにくかったりする)

 最後の④計画は、③計画で出てきた弱点を補う形で強化していくとともに、陸海空のトータルバランスを仕上げていく内容でもある。

1940年~1941年計画(④計画)

▽④計画目標新造数

  戦艦 軽巡 駆逐 輸送船  
1940年 4 9(水雷) 0    
1941年 0 9(水雷) 32(魚雷)    
Total: 4 18 32 余裕があれば作る程度  

 計画の最終段階、④計画を実現させるため、手に入れておきたい土地がある。それがシャム(可能ならインドシナ半島も)である。

 66艦隊計画では、1942年時点で日本の最低空軍数8000機以上、燃料備蓄2M以上という小さな目標がある。これは、海軍の運用をスムーズにする目的も当然あるが、陸海空のバランスを保つという意味で最低限必要なノルマだったりする。

 したがって、シャムは正当化して戦後に全併合。インドシナはディシジョンなどで獲得して、ゴム輸入はしないで済むようにしておこう。(その空いた民需工場で、燃料貯蔵庫などを建設。40年頃から備蓄を本格的に始めておこう

 海軍は、いよいよ魚雷に特化した軽巡北上型と戦闘駆逐(魚雷)の生産を開始するとともに1940年の始まり頃には66艦隊計画の骨格となる新戦艦4隻の生産を始めなければ間に合わない
 もっとも、1939年時点で海軍造船所数が50以上の場合ならば、③艦隊計画までは期間内にある程度余裕で進められると思うので、早めに④計画(とりわけ骨格となる戦艦4隻の生産)に移ってもよい。

▽新型戦艦(非常に簡素だが、抑えるべきステータスはばっちり抑えている)

 空母の足を引っ張らない速力。二型大型砲の貫通力。そして二型装甲。これらを持つ盾役の高速戦艦が、どうしても空母機動艦隊には必要だった。

▽水雷軽巡(魚雷は質を重視して、生産コストを抑えて量産しやすい設計に)

▽戦闘駆逐(魚雷)対大型戦のアシストができるように設計したもの。

▽1942年1月ごろ開戦想定時の、海軍編成。

●潜水艦艦隊
 潜水艦13×4任務部隊
 Total:52隻

●護衛艦隊
 重巡1/旧式駆逐艦10×6
 駆逐9×4
 (重巡は青葉型および海防戦艦の磐手・出雲を使用)
 Total:102隻

●海上通商破壊艦隊
 ・扶桑OR金剛型2/妙高型2/旧式軽巡5/新式火力駆逐艦12×4
 Total:84隻

●主力66艦隊
 ・第一任務部隊:戦艦ヤマト・武蔵・長門・陸奥/新式軽巡10/水雷軽巡8(22)

 ・第二任務部隊:空母4/新型戦艦4/重巡(最上型)4/新式軽巡8/水雷軽巡10/駆逐(魚雷)32(62)
  Total:84隻

●輸送船最低数650以上。

 総数:322隻

それぞれの艦隊の運用方法や長所や弱点

 この海軍は対米英海軍を想定したものではあるが、何時だれが敵になるかわからない史実AIOFF時や、マルチなどでも通用するように試行錯誤して考えた編成である。

 新66艦隊の基盤である主力の66艦隊には、二つの任務部隊が上記の通り存在する。彼らはそれぞれ違う強さを引きだし、あらゆる状況に対応できるようにしてある。

 第一任務部隊の大和他4隻の戦艦艦隊は、重武装で少数精鋭。ポジション値(正確には遮蔽の優秀さ)の高さで勝利することに全力を注いでいる。HOI4の海戦システム上、相手より艦数が多いほどこちらは強力なデバフを受ける。何も考えず数でぶっ潰そうというのは、資源小国の日本にとっては致命的になりかねない。
 そこで、鈍足ながらも高い装甲と攻撃力を持った大和・武蔵・長門・陸奥を中心に、それを全力で支える最新の軽巡洋艦のみを組ませ、大規模海戦での勝利を狙う。

 とりわけ、大和型の装甲は50OVER(MAX100行く場合もある)と全ての巨砲をはじき返し、超大型砲もほぼ全ての戦艦装甲をぶち抜いてくれる。仮に相手するのが対人であり、ゴリゴリに装甲を固めてきた戦艦が相手でも、水雷巡洋艦の猛烈な魚雷が敵を叩き潰してくれる仕組みになっている。非常にコンパクトな編成なので、相手の主力艦隊より数が少なく、こちらの遮蔽が大幅に死ぬことはまずないので、この艦隊に魚雷はほぼ通用しないに等しい

 ただ一つだけ、どうしてもカバーできなかった弱点が存在する。それが、空軍の攻撃に弱いという事であり、軽巡の設計から考えても対空能力はかなり低めである。

 そのため、ドーバー海峡などの(空軍的にも)激戦地に向かわせることは難しく、仮に向かわせるなら制空権の確保は絶対である。この艦隊が空軍によって被害を受けたら、流石に無敵艦隊と呼べるほどの戦闘力はなくなる可能性がある。そんな状態で敵主力艦隊と遭遇してしまった場合……、残念ながら長門と陸奥の速力では逃げ切れないだろう。(そうならないための、空軍最低必要数8000機以上でもある)

 続いて第二任務部隊は、速力を活かした総合的な戦闘能力が持ち味の、扱い易い器用貧乏的な強さを目指した。
 第一任務部隊は海上艦とのガチンコバトルに特化したため、潜水艦に対する攻撃能力は皆無であったが、第二任務部隊には空母はじめ駆逐艦がいるため、その辺もしっかり対応できる。

 また、新型戦艦が空母の盾役となり、二型軽巡が戦艦たちの良い盾役になってくれるため、敵の主力艦隊(50隻程度)との殴り合いでも十分に通用するだろう。60隻以上と大規模な任務部隊なので、遮蔽に不安があれば半分に分割しても十分通用する。この第二任務部隊は、とにかく扱い易さと総合能力につぎ込んだ編成なのだ。

 その分、海戦を熟知した対人戦での海戦には弱いと考えられ、第一任務部隊のようなゴリゴリの艦隊との戦闘では一歩出遅れてしまう。
 総合力に割り振った分、圧倒的パワーはないので、そのあたりは理解しておこう。

 続いて、総数84隻にもなる旧式の海上艦通称破壊艦隊(長いので後MSTDFと略)の扱い方だが、前述したとおり、大西洋での通商破壊がメインになる
 スペインやベネズエラから入港権をもらうことで大西洋の広範囲での活動が可能になることは覚えておこう。

 さて、66艦隊の主役は上記二つの主力艦隊だが、影の主役はこのMSTDFである。とりわけ、対AI戦の護衛艦隊には大打撃を与えられる仕組みであり、対人戦でも対処が面倒になる存在である。

 その仕組みを説明すると、本来護衛艦隊というのは駆逐艦を中心に編成するものであり、余裕があれば軽巡・重巡を混ぜて低規模のMSTDFに対抗するのが普通だ。しかし、巡洋艦というものは敵の大型艦には大砲や装甲では歯が立たず、一方的にやられてしまう場合も少なくない。

 このMSTDFは旧式とはいえ大型艦を8隻、重巡8隻とまさに敵の護衛艦隊ごと輸送船をぶっ潰すという豪快な運用方法をとる艦隊なのだ。そこに島が少なく、空軍の影響を受けにくい大西洋という海域が加わることにより、なかなか対処の面倒くさい存在になってくれる。対AIや海軍にまだ慣れていない対人の英米戦ならば、正直これと潜水艦艦隊だけでも屈服させることができてしまうだろう。

 なお、MSTDFと一緒に通商破壊を行う潜水艦艦隊だが、残念ながら旧式なので戦後はズタボロになっている可能性が高い。それはMSTDFも例外ではなく、所詮は準主力艦隊レベルの強さなので、主力艦隊との勝負に絶対的有利を取れるわけではないのである。

 また、大型艦を通商破壊させる最大のデメリットは、ものすごい量の燃料を持っていかれることだ。大型艦の通商破壊は護衛艦隊に対して恐ろしい存在になるが何か月も続けると燃料が尽きてしまうことは理解しておこう。(そう簡単に燃料切れを起こさないための最低2Mの燃料備蓄

 そして最後、護衛艦隊だが正直これでも全ての輸送船を守り切れない可能性がある。護衛効率を上げるドクトリンを進めても100%は難しいかもしれないので、ここは空軍の力を借りる。

 幸い日本には神風という特権任務が許されている。戦闘機や重戦闘機などを各地の飛行場に配属し、太平洋の各海域に神風任務を割り振ろう。対空設備の整った海上艦を沈めるのはつらいかもしれないが、そもそも対空設備が存在しない英米の潜水艦などをボコボコに沈めてくれる

 日本は島国という特性上、何としても輸送船を確保し続けなければいけないため、ここでの護衛と空軍による神風の補佐が国家存続の生命線にもなりえる。これだけやっても輸送船のいくらかは沈められてしまうので、1942年以降の造船所は輸送船をメインに生産をしておこう

 ※なお、輸送船の備蓄数に余裕ができたら巡洋潜水艦の海上探知を目一杯上げたものを大量生産すると良い。66艦隊計画の泣き所は、高レベルの哨戒艦隊がいないことなので、ここまで作る余裕が生まれてくれば、海軍戦略的には勝ち確である。

まとめ

 ということで、総合的な戦闘力を目指した海軍(+空軍)の生産計画をお話してきましたが、いかがだったでしょうか。

 この新66艦隊計画は1942年1月頃を最高の戦争開始時期として想定していますが、ドイツのポーランド侵攻頃には、少なくとも英米海軍単独とサシで勝てるほどの強さには仕上げたつもりです。

 そのために、本来造るはずだった空母等を諦めた半面、超大型戦艦というロマンをしっかり活かした計画にもしようと最初から考えていました。(これにたどり着くまでに8回ほど日本プレイで試行錯誤。八八艦隊計画(構想、空母8:戦艦8)などを最初は考えていたりもした)

 しかし誰にでも扱い易い内容にしようとした結果が、今回の新六六艦隊計画になります。

 日本の海軍生産の仕方がわからない。大和型を活かした大規模海戦をしてみたいという方は、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。

 といったところで今回はここまで。ご一読ありがとうございました。

 

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コメント

  1. 名無し より:

    カミカゼ≠神風なので、パイロットは戦死しないし、人的資源の消耗も驚愕の0(!?)
    挙げ句の果てに空母から対艦ミサイルのごとく発射される
    桜花に至っては生産コストが激安の上に、燃料を消費しない

    足の速さの都合で前衛艦と空母がミサイルで壊滅したあと、主力艦が到着するのでダメ押しの重雷装巡洋艦による酸素魚雷で壊滅させる
    回天と疑うレベルで当たるし沈む

    なりふり構わずいくなら、カミカゼ任務空母に旧式戦艦、北上、爆雷ガン済み駆逐艦がhoi4帝国海軍の最適解かな?
    この戦術が使える国が他にない以上、正攻法で日本海軍に勝てる国はなさそう